脂質の少ない肉類を総合的にランキングすると、以下のような順位になります:
鶏肉が上位を独占していることがわかります。これは鶏肉が他の畜肉と比較して断然低脂肪・低カロリーであるためです。特に皮を除いた鶏肉は飽和脂肪酸をほとんど含まない超ヘルシーアイテムとなります。
牛肉の中でも部位によって脂質含有量は大きく異なります。脂質の少ない順に並べると:
順位 | 部位 | 脂質(100gあたり) | タンパク質(100gあたり) |
---|---|---|---|
1位 | ランプ(赤肉) | 13.6g | 19.2g |
2位 | ヒレ(赤肉) | 15.0g | 19.1g |
3位 | モモ(皮下脂肪なし) | 15.5g | 20.2g |
4位 | ソトモモ(皮下脂肪なし) | 16.6g | 18.7g |
5位 | カタ(皮下脂肪なし) | 19.8g | 18.3g |
ヒレ肉は「牛肉の女王様」と呼ばれる最高級部位でありながら、脂質が15.0gと比較的少なく、肉質はキメが細かくジューシーで柔らかいのが特徴です。どの年代の人にも好まれる味わいで、ダイエット中でも罪悪感なく楽しめます。
一方で、サーロインは42.5g、バラ肉は50gと高脂質なため、ダイエット中は避けた方が無難です。
豚肉は牛肉よりややカロリーが低く、糖質代謝に欠かせないビタミンB1が豊富という特徴があります。脂質の少ない部位を選ぶことで、ダイエット中も安心して楽しめます:
豚ヒレ肉は一頭あたり1kgほどしかとれない希少な部位で、キメが細かくやわらかく、ビタミンB1は肩や肩ロースの約1.5倍も含まれています。
鶏肉は肉類の中では断然低脂肪・低カロリーで、ダイエット中のタンパク質補給にぜひ取り入れたい食品です。
鶏肉部位別データ:
サイゼリア活用のポイント 🍽️
サイゼリアでも脂質の少ない肉料理を選ぶことができます。
サイゼリアを利用する際は、揚げ物ではなく焼き物やサラダ系のチキンメニューを選び、パスタも低脂質のペペロンチーノ(脂質6.5g)などを選ぶことで、外食でもヘルシーな食事が可能です。
一般的な脂質ランキングでは見落とされがちですが、肉に含まれるL-カルニチンの量も重要な判断基準となります。L-カルニチンは脂肪細胞と結合してミトコンドリア内に取り込まれることによって脂肪燃焼を促進する栄養素です。
L-カルニチン含有量が多い肉類:
サイゼリアの「アロスティチーニ」(ラム肉の串焼き)は、脂質は多めですがL-カルニチンが多く含まれているため、脂肪燃焼が期待でき、ダイエット飯として有効とされています。
また、赤身肉全般にはL-カルニチンが豊富に含まれており、脂質を代謝するのに欠かせない栄養素となっています。そのため、単純に脂質量だけでなく、L-カルニチン含有量も考慮した肉選びが、より効果的なダイエットにつながります。
まとめのポイント
これらの知識を活用すれば、サイゼリアなどの外食チェーンでも、美味しく健康的な肉料理を楽しむことができます。脂質制限中でも、適切な部位選びとL-カルニチンの効果を理解することで、満足度の高い食事を実現できるでしょう。