フォルナイオ上本郷の石窯ピッツァとパン工房を徹底解説

上本郷駅徒歩1分にあった「フォルナイオ」は、石窯で焼く本格ピッツァとパンが500円以下で楽しめた地域の名店。サイゼリア好きにこそ知ってほしい、コスパ最強のイタリアンの魅力とは?

フォルナイオ上本郷の石窯ピッツァとパン工房の全貌

サイゼリアのピザより安い385円で、本格石窯ピッツァが食べられていたお店が上本郷にありました。


フォルナイオ上本郷 3つのポイント
🍕
石窯で焼く本格ピッツァが破格

マルゲリータMサイズが385円、月曜ピザデーにはLサイズが500円という圧倒的コスパ。サイゼリアファンもうなる本物の石窯ピッツァが駅前で楽しめた。

🥐
パン2つ買うとコーヒー1杯が無料

パンを2つ以上購入してイートインを利用すると、コーヒーが1杯無料になるサービスが話題。2階の22席イートインで焼きたてパンとゆっくり楽しめた。

📍
2012年開業・2023年6月閉店

茨城県取手市の本格イタリアン「カンパーニャフードサービス」が運営し、2012年11月から約10年半、地域に愛され続けた上本郷の名店。


フォルナイオ上本郷の基本情報とアクセス

「石窯ピッツァとパン工房 フォルナイオ」は、千葉県松戸市上本郷2648-13に構えていたパン&ピッツァの専門店です。新京成線・上本郷駅の南口を出て、踏切のすぐ横という好立地にあり、駅から徒歩わずか1分という圧倒的な駅近ぶりが最初の魅力でした。


コンパクトな立地です。店舗に駐車場はなかったものの、近隣にコインパーキングがあったため、車でのアクセスも不可能ではありませんでした。電車とバスで気軽に立ち寄れるという点が、地域密着型の集客につながっていたといえます。


店舗の構造としては、1階の大半を石窯を備えたキッチンが占め、残りのスペースに様々なパンが並ぶという形になっていました。2階には22席のイートインスペースが設けられており、窓が大きく明るい空間の中でゆったりと食事を楽しめる環境が整っていました。コンセント付きのカウンター席も7席あり、温め用のオーブントースター、タバスコ、アルミホイルなども完備。ピザをテイクアウトせずその場で楽しむ来店客に重宝されていた設備です。


営業時間は8:00〜19:30(一部情報では7:00〜19:00)、定休日は第1・第3・第5水曜日でした。電話番号は047-394-4432で、カード払いは不可でしたが、支払い上限が1,000円未満という価格帯ならば現金のみでも困ることはほぼありませんでした。


項目 内容
住所 千葉県松戸市上本郷2648-13
アクセス 新京成線 上本郷駅 徒歩1分(南口・踏切すぐ)
営業時間 8:00〜19:30
定休日 第1・第3・第5水曜日
席数 22席(2階イートイン)
駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
営業期間 2012年11月〜2023年6月30日


フォルナイオ上本郷の石窯ピッツァの秘密と「ピザデー」

サイゼリアのピザよりも、石窯で焼いたピッツァは食感がまったく別物です。これがフォルナイオ最大の強みでした。


一般家庭のオーブンはどんなに頑張っても最高250〜300℃程度が限界ですが、石窯の場合は400〜500℃という高温に達します。本格的なナポリピッツァを焼くのに理想とされる温度が450℃前後と言われており、フォルナイオの石窯はこの条件をきっちり満たしていました。高温で一気に焼き上げることで、生地の余分な水分が飛んで外側はパリッとクリスピーに、内側にはモチモチの弾力が残るという絶妙な食感に仕上がります。これは家庭用オーブンでは物理的に再現できない領域です。


つまり「値段が安いから、それなりの味」という話ではありません。石窯焼きという本格的な調理法があってこそのクオリティで、価格の安さはそれとは別次元の話なのです。


特に注目すべきは「月曜ピザデー」です。毎週月曜日は、こだわりのLサイズピッツァが500円という圧倒的な価格で提供されていました。ジェノベーゼやサラミときのことピーマンなど、具だくさんのメニューがレジで注文を受けてから石窯で焼き上げられました。焼きたてをその場で食べるイートインであれば、石窯ならではの香ばしさと熱々のとろけるチーズをダイレクトに体験できます。これは使えそうです。


通常時でも、マルゲリータのMサイズは税抜385円(2020年当時)という価格で提供されており、サイゼリアのマルゲリータピザが同時期400円台だったことを考えると、石窯本格派でありながらコスパは互角かそれ以上でした。食べログの口コミでは「ガス火石窯で焼かれるピザがイートインで500円以下。クリスピーで美味しい生地が500円以下とは思わせない剛力を発揮」と評されています。


フォルナイオ 食べログ 口コミ一覧(閉店情報含む)


フォルナイオ上本郷のパンメニューとコーヒー無料サービス

フォルナイオはピッツァだけではありません。店名の「フォルナイオ」はイタリア語で「パン職人」を意味しており、パン工房としての顔もしっかり持っていました。


店内には常時多彩なパンが並んでいました。主なメニューとその価格(2020年当時の税抜価格)は以下のとおりです。


  • 塩バターパン:120円(シンプルながら人気の定番)
  • メロンパン:180円(サクサクのクッキー生地が絶妙)
  • あらびきソーセージパン:200円(ボリューム感あり)
  • カレーパン:揚げたて、少しピリ辛でお肉ゴロゴロ)
  • 工房食パン:250円(自家製のもっちり食感)
  • くるみとりんごのマスカルポーネ(フルーツ系の個性派)


クリームパンやクロワッサン、ドーナツ系から惣菜系まで幅広いラインナップが揃っており、ついつい買いすぎてしまう魅力がありました。当店のパンはご年配の方やお子様にも食べやすい、もっちりとした柔らかい食感が特徴とされており、男性や学生さんにも嬉しいリーズナブルでボリューミーな点にも力を入れていました。


そして見逃せないのがイートインの特典です。パンを2つ以上購入してイートインを利用すると、コーヒーが1杯無料になるサービスが用意されていました。これは太っ腹なサービスですね。たとえば塩バターパン(120円)とメロンパン(180円)の合計300円でパンを2つ買えば、コーヒー付きでゆっくりモーニング感覚を楽しめる計算になります。2階の落ち着いたイートインスペースには温め用のオーブントースターも置かれており、買ったパンを温め直して食べることも可能でした。


さらに、日替わりオリジナルパスタもランチ時間帯に提供されており、「上本郷のワンコインランチはフォルナイオで決まり」という評判も地域で根付いていました。ピザ、パン、ハンバーガー、パスタと、一軒でイタリアン系の食を幅広くカバーするところが、サイゼリアのような多様なメニュー展開を好む層に特に刺さっていたポイントです。


フォルナイオ上本郷の看板メニュー・BIGバーガーの実力

意外と知られていない事実があります。フォルナイオはパンとピザのお店でありながら、ハンバーガーが「隠れた名物」として愛されていたのです。


店頭に掲げられた「できたてBIGバーガー」の文字に惹かれた来店客は少なくありませんでした。メニューは以下の4種類でした。


  • BBQバーガー
  • マルゲリータ風バーガー
  • ベーコンレタスバーガー
  • てりやきバーガー


実際に訪問した人のレビューによれば、「BIGバーガー ベーコンレタス」はサイズ感が文句なしの大きさで、一人で食べたら充分お腹いっぱいになるほどでした。厚切りベーコンと肉厚なパティは素材の味がしっかり活きており、シーザーチーズソースのコクがすべての具材を引き立てていたといいます。ファストフードとは一線を画した本格派の味わいです。


さらにバーガーを注文すると、プラス150円で揚げたてポテトも追加できました。ハンバーガー+ポテトでも1,000円以内に収まる価格帯は、コスパ重視のサイゼリアファンの感覚にぴったりはまります。


パン工房が作るバーガーということもあり、バンズも自家製の焼きたて感がありました。ピッツァ用に使っていた同じ石窯で生地を焼き上げる工夫がなされており、ハンバーガーでありながらパン屋ならではのアドバンテージが光っていたのです。これだけ多彩な実力を持つお店が、上本郷駅前に10年以上あったという事実は、地域の食文化にとって大きな財産だったといえます。


フォルナイオ上本郷の歴史と2023年閉店の背景

フォルナイオ上本郷店は、茨城県取手市を拠点に1992年から展開する「株式会社カンパーニャフードサービス」が運営していました。同社は薪窯焼きの田舎ピッツァとパスタのレストラン「カンパーニャ」を本業とする会社で、そのパン部門として展開したのが「フォルナイオ」ブランドです。


沿革を見ると、2012年11月に上本郷店がオープン。その後、2014年1月には牛久店もオープンするなど、フォルナイオは同社の事業拡大において重要なブランドでした。茨城の本格イタリアン直系の石窯技術を松戸という千葉の住宅地に持ち込んだという点で、他のパン屋とは明確に異なるルーツを持っていたのです。


2012年から2023年まで、約10年半にわたって上本郷の地域住民に愛され続けました。Instagramの閉店投稿では「10年間ご愛顧いただきありがとうございました」という言葉が残されています。地域のパンフェスや柏パンフェスにも出店しており、松戸市内外に多くのファンを持っていたことが伺えます。


2023年6月30日(金曜日)をもって閉店。閉店の具体的な理由は公式には明かされていませんが、地元の掲示板(まちBBS)などでは惜しむ声が多数寄せられていました。閉店後の跡地では、しばらくシャッターが開いて中で何らかの作業が行われているのを目撃した人もいたようですが、現在は別の用途に転用されています。


残念ですね。しかし、フォルナイオが10年以上にわたって築いた「石窯ピッツァを駅前で手軽に」というコンセプトは、地域グルメの在り方を示す一つの答えとして、今も記憶の中に残り続けています。


参考:フォルナイオを運営したカンパーニャフードサービスの会社概要と沿革はこちらから確認できます。


株式会社カンパーニャフードサービス 会社概要・沿革(公式)