そのまま食べ続けると、開封後3日でチーズが台無しになります。
プロヴォローネ・ヴァルパダーナは、イタリア北部のポー河流域に広がる「パダーナ平原」で作られる、DOP(原産地名称保護)認定のナチュラルチーズです。「ヴァルパダーナ」という名称は、1996年にEUのDOP認証を受けた生産地域を指しており、この地域で作られたものだけが正式にこの名称を名乗れます。つまり、ブランドの格が保証された本物のイタリアチーズということです。
製法は「パスタ・フィラータ(pasta filata)」と呼ばれる、イタリア独自の手法で作られています。カード(チーズの原料となる固まり)を熱湯に入れて練り、餅のように糸を引かせる独特の工程が特徴です。この製法はモッツァレラチーズやコストコでも人気の「さけるチーズ」と同じ。消化吸収が良く、日本人の口に合いやすいチーズとして知られています。
コストコで販売されているのは、「ドルチェ(dolce)」タイプです。「ドルチェ」はイタリア語で「甘い・優しい」を意味し、熟成期間が比較的短い(4ヶ月程度)マイルドな風味が特徴です。一方、「ピカンテ(piccante)」と呼ばれるタイプは子羊のレンネットを使い、16ヶ月以上熟成させた刺激的な風味が特徴で、まったくの別物です。コストコのドルチェはクセが少なく、チーズが苦手な方でも食べやすいのが大きな強みです。
サイゼリアでイタリアンチーズ料理を好む方ならすぐにピンとくると思いますが、本場イタリアではプロヴォローネはピザやグラタン、パスタのトッピングとして日常的に使われているチーズです。つまり、サイゼリアのあのチーズのとろけ感を自宅で再現したいなら、このチーズがその答えのひとつになります。
コストコで買えるイタリアンスライスチーズ プロヴォローネ ヴァルパダーナDOP(marronroy-recipes.com)
製法・DOP認証・コストコでの最新価格情報など詳細なレビューが掲載されています。
コストコでの販売価格は、FIOR DI MASO(フィオール・ディ・マーゾ)ブランドの400g入りで約1,180円(税込)が現在の相場です。これは100gあたり約295円という計算になります。これが意外なほど安い。
同じDOP認定のプロヴォローネ・ヴァルパダーナを市販で購入しようとすると、チーズ専門店やネット通販では110gで約1,080円、つまり100gあたり約982円前後が相場です。コストコの100gあたり295円と比較すると、実に約3.3倍の価格差があります。毎週チーズを料理に使うとすれば、年間で数千円単位の差が生まれる計算です。
スライスタイプで18枚(1枚あたり約22g)入りというのも使い勝手の良さのポイントです。1枚が直径約9.5cm、厚み約2mmと、食パン1枚にちょうどのる大きさ。そのまま食パンに乗せてトーストするだけで、立派なイタリアン風チーズトーストが完成します。
ただし、コストコの商品は不定期販売という点が最大の落とし穴です。いつでも棚にあるわけではなく、入荷タイミングは店舗によって異なります。見かけたときにまとめ買いしておくのが賢い選択です。まとめ買いが基本です。
楽天市場などのコストコ代行販売では同商品が2,580円前後で出品されていることもあります。コストコ会員でない方がそちらを利用するのは選択肢の一つですが、コスパを最大化したいならコストコ本店での購入一択です。
コストコで買うべき無添加・オーガニック食品35選(camptown0928.com)
プロヴォローネを含むコストコの高品質チーズのコスパ情報をまとめて確認できます。
コストコのプロヴォローネ・ヴァルパダーナを購入した際に多くの人がやりがちな失敗が、「冷蔵庫に入れてそのまま放置」です。開封後は3日以内に食べ切ることがメーカー推奨です。しかし400g・18枚を3日以内に消費するのは、一般家庭では難しいことも多い。
そこで実践すべき正しい保存方法は、購入当日に冷蔵用と冷凍用に分けてしまうことです。5枚程度ずつに小分けし、密閉ラップ(コストコで人気のGLADプレス&シールなどが最適)で個包装してから冷凍庫へ。冷凍保存すれば約2〜3ヶ月間、品質を保ちながら使い続けられます。
冷凍したチーズの解凍方法にもコツがあります。急いで常温解凍すると水分が出て食感が変わりやすいため、前日の夜に冷蔵庫へ移して低温でゆっくり解凍するのが基本です。ただし、グラタンやピザ、チーズトーストに使う場合は、凍ったまま加熱料理に使えるので解凍自体が不要なケースも多いです。冷凍のまま使えるのは便利ですね。
未開封の状態での賞味期限は購入日から約2ヶ月程度とやや長め(約17日という記録もありますが、製造ロット・購入時期による差あり)。それでも開封後は3日ルールが適用されるため、どちらの場合も「開けたら即小分け冷凍」の習慣をつけておくと、無駄なく最後の1枚まで美味しく食べ切れます。
コストコのプロヴォローネ・ヴァルパダーナDOPはミルクのコクが凝縮(tasty-time.net)
保存方法と開封後の扱い方についての実践的な情報が参考になります。
このチーズの最大の特徴は、加熱すると「モッツァレラよりよく伸びる」という点です。これはパスタ・フィラータ製法ならではの性質で、加熱した瞬間に表面がトロトロに溶け、引っ張るとビローンと糸を引く豊かな食感が生まれます。そのまま食べると少し酸味のある淡白な味わいですが、熱が入ることで風味が一変します。つまり「加熱して完成するチーズ」です。
サイゼリア好きがまず試すべき食べ方はチーズトーストです。食パン1枚に1〜2枚をそのまま乗せ、トースターで約3分焼くだけで、外側はカリッと、中はとろとろのチーズトーストの出来上がり。パンの生地にチーズが浸透して一体化する感覚はモッツァレラには出せない独特の味わいです。
ピザへの応用も抜群です。市販の冷凍ピザ生地や薄切りフランスパンにトマトソースを塗り、このチーズを1〜2枚敷いてオーブンで焼くと、本格的なイタリアンピザ風に仕上がります。モッツァレラチーズとハーフ&ハーフで使うと、さらに深みのある味になります。これは使えそうです。
グラタン風にアレンジするなら、耐熱容器に残り野菜とホワイトソース(市販品でOK)を入れ、上にプロヴォローネを2〜3枚ちぎって乗せてオーブンで焼くだけ。ミルキーなコクが加わってレストランのグラタンに近い仕上がりになります。原材料は「牛乳・食塩」のみのシンプルな無添加チーズなので、子どもの料理にも使いやすいのも強みです。
本場イタリアでは厚切りにしてフライパンでソテーにして食べることも一般的です。フライパンに少量のオリーブオイルを引き、チーズを厚めにカットして両面をさっと焼くだけで、表面がカリッと中がとろける「チーズステーキ」風のおかずになります。ハムやトマトを添えてバルっぽく盛れば、サイゼリアの前菜メニューを自宅で再現したような満足感が得られます。
サイゼリアに通い続けているチーズ好きの方の多くは、「あのとろけるチーズ感」「イタリアンの本場感」を自宅でも手軽に体験したいという共通の欲求を持っています。プロヴォローネ・ヴァルパダーナはその答えになり得るチーズです。
サイゼリアが使うチーズのベースには、グランモラビアやペコリーノなどイタリア産DOPチーズが使われてきた歴史があります。プロヴォローネ・ヴァルパダーナも同じくDOP認定チーズで、いわばサイゼリアのバックヤードにある「本場の素材」の一つと言えます。サイゼリアの味の秘密が、実はイタリアDOP認証にあるということです。
このチーズで特に面白いのは「クセがないのに本格的」という点です。コストコのプロヴォローネ・ヴァルパダーナは、同名チーズのアメリカ産と比べるとにおいが約1/10程度とマイルドで、初めて食べる方でもほとんど抵抗なく食べ進められます。意外ですね。
さらに踏み込んだ楽しみ方として、「ドルチェとピカンテの食べ比べ」も面白い体験です。コストコで入手できるドルチェタイプに加え、熟成期間が4倍以上長いピカンテタイプをチーズ専門店でも購入して比べると、同じチーズの名称でもまるで別の食べ物であることに気づきます。チーズとしての奥深さがわかる体験です。
栄養面では、100gあたりのたんぱく質が25.1g、カロリーは338kcalというデータが示すように、高たんぱく・低炭水化物(炭水化物0g)のチーズです。糖質制限やプロテイン補給を意識している方には、サイゼリアのチーズメニューを自宅で再現しながらタンパク質も補給できるという、一石二鳥の食材として活用できます。
製造元のFIOR DI MASO(フィオール・ディ・マーゾ)は、イタリア・ヴェネト州の老舗チーズメーカーCa Form(カ・フォルム)社のオリジナルブランドです。日本での認知度は低いですが、そのブランドは東京・麻布十番に日本初の直営店舗を持つほどの本格派。知名度が低いだけで、本物の実力を持つチーズです。コストコのバイヤーが厳選して取り扱っている事実がその品質を裏付けています。
プロヴォローネ・ヴァルパダーナ DOPドルチェ 400g 詳細レビュー(costcotuu.com)
味・食感・においの詳細な比較レビューと、実際に食べた感想が豊富に掲載されています。