ロンザ カプセルの種類と選び方を徹底解説

世界最大級のカプセルメーカー・ロンザのカプセルには、DRcaps®やLicaps®など多彩な種類があります。あなたが飲んでいるサプリのカプセルは、本当に栄養成分を届けられていますか?

ロンザ カプセルの種類と特徴を完全ガイド

普通のカプセルは胃に届いた5分以内に崩壊し、栄養成分が腸に届く前に溶けてしまいます。


🔍 この記事の3ポイントまとめ
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ロンザとは何者か?

創業125年超、5兆個以上のカプセルを製造してきた世界最大級のカプセルメーカー。日本でも相模原に自社工場を持ち、多くのサプリブランドに採用されています。

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カプセルの種類で効果が変わる

ゼラチンカプセル・HPMCカプセル・DRcaps®・Licaps®・Plantcaps®など、目的や素材別に多種多様なラインナップがあり、選び方によって成分の吸収効率が大きく変わります。

サプリ選びで損しないために

カプセルの種類を知っておくと「どのサプリが腸まで成分を届けられるか」を判断できます。乳酸菌・プロバイオティクス系は特にカプセル選びが重要です。


ロンザ カプセルとはどんな会社が作っているのか

「ロンザ」と聞いて、すぐにピンとくる方は意外と少ないかもしれません。しかし、手元のサプリメントのパッケージを裏返して原材料を確認すると、「ゼラチン」「HPMC」「プルラン」といった記載があるはずです。これらのカプセル素材を世界規模で供給している代表的なメーカーの一つが、ロンザ(Lonza)です。


ロンザは1897年にスイスで創業した総合ヘルスケア企業です。現在は35カ国以上に拠点を持ち、従業員は約1万8,000人規模のグローバル企業に成長しています。カプセル事業部門は「カプスゲル(Capsugel)」ブランドとして長年の実績を積み重ね、2021年には累計5兆個のカプセル製造を達成しました。


これは驚くべき数字です。地球の人口が約80億人とすると、一人当たり625個分のカプセルを製造してきた計算になります。それだけの実績が、ロンザが世界中のサプリメントメーカーや製薬会社から信頼されている理由の一つです。


つまりロンザの実績は圧倒的です。


日本では神奈川県相模原市に事業所を構え、ハードカプセルの製造・供給やカプセルを使った剤形ソリューション事業、さらにL-カルニチンやコラーゲン素材など健康食品原料の販売も手がけています。サプリメントを日常的に飲んでいる人なら、知らず知らずのうちにロンザ製のカプセルを口にしている可能性は非常に高いといえます。


創業年 1897年(スイス)
日本拠点 神奈川県相模原市(相模原事業所)
累計製造数 5兆個(2021年達成)
主な事業 ハードカプセル製造・剤形ソリューション・健康食品原料


ロンザの公式サイト(日本語対応)では、カプセル製品の詳細な仕様や用途別の説明が確認できます。サプリを開発する立場でも、消費者として選ぶ立場でも参考になります。


カプセルと健康成分 | ロンザ公式サイト(カプスゲル日本語版)


ロンザ カプセルの種類一覧と素材別の違い

ロンザが提供するカプセルは大きく分けると「素材の違い」と「機能の違い」の2軸で整理できます。素材の違いを知っておくだけで、サプリ購入時の判断がぐっと正確になります。


まず素材の観点から見ていきましょう。最も歴史が長いのがゼラチンカプセル(Coni-Snap®)です。豚や魚由来のコラーゲンを加水分解したゼラチンで作られており、安価で製造しやすく、世界中のサプリメントで最も広く使われています。ゼラチンカプセルの欠点は動物由来であること、そして胃内で約5分以内に溶け始めるという早い崩壊性です。


次に植物由来タイプの代表がVcaps® Plus(HPMCカプセル)です。HPMCとはヒドロキシプロピルメチルセルロースの略で、植物性の素材から作られています。ベジタリアンやビーガンの方でも使いやすく、ゼラチンカプセルと同等の溶解性を持ちながらも吸湿性に強い特徴があります。


さらに独自素材として注目されるのがPlantcaps®(プルランカプセル)です。タピオカを原料とした発酵によって得られる「プルラン」という多糖類を使用しており、酸素透過性が非常に低いため、酸化しやすいビタミンCなどのデリケートな成分の充填に最適とされています。


機能面での違いも重要です。


| カプセル名 | 素材 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Coni-Snap® | ゼラチン(豚・魚) | 汎用性が高く安価、最も普及 |
| Vcaps® Plus | HPMC(植物性) | ベジタリアン対応、低水分 |
| Plantcaps® | プルラン(タピオカ発酵) | 低酸素透過性、ビタミンC充填に最適 |
| DRcaps® | HPMC(腸溶性) | 胃酸耐性あり、プロバイオティクスに最適 |
| Licaps® | ゼラチンまたはHPMC | 液体・オイル充填可能 |
| DUOCAP® | ゼラチンまたはHPMC | 二重カプセル構造 |


これが基本です。


素材と機能の組み合わせで、サプリメントの届け方を細かく設計できるのがロンザカプセルの強みです。たとえば「乳酸菌を腸まで届かせたい」のであれば、後ほど詳しく説明するDRcaps®との組み合わせが理にかなっています。


カプセル・健康食品原料事業 | ロンザ株式会社(国内向け公式ページ)


ロンザ カプセルの中でもDRcaps®がプロバイオティクス系サプリに最適な理由

腸活ブームを受けて、乳酸菌やビフィズス菌を含むプロバイオティクス系サプリを飲んでいる人は多いはずです。ところがここに、多くの人が見落としているポイントがあります。


一般的なハードカプセルは、胃に到達してから約5分以内に崩壊し始めます。胃内は強い酸性(pH1〜2程度)であり、この環境に5分も曝されれば、生きた菌の多くが死滅してしまいます。「生きたまま腸に届く」と表示されている商品でも、カプセルの設計が伴っていなければその効果は大きく損なわれます。


ここで登場するのがロンザのDRcaps®(耐酸性HPMCカプセル)です。DRcaps®は植物由来のHPMCを主成分とし、胃酸のような低pH環境では溶けにくい設計になっています。通常のカプセルが5分以内に溶けるのに対し、DRcaps®は胃の中で形を保ったまま、腸へと移行してから崩壊します。これにより、胃酸に弱いプロバイオティクスの生存率が大きく改善されるわけです。


さらに画期的なのが、このDRcaps®を2重に重ねたDUOCAP®(ダブルカプセル技術)です。人工胃液・小腸・大腸の環境下で試験した結果、DUOCAP®(内側・外側ともにDRcaps®)は、標準のDRcaps®と比べて、生きた菌を最大46倍多く腸に届けられるというデータが出ています。空腹状態で46倍、食事直後の状態でも40倍という数値は、サプリメント業界では非常に注目されています。


46倍は圧倒的な差ですね。


このDRcaps®を使用したDUOCAP®は、2025年夏からロンザの相模原工場でも製造がスタートしました。これにより、日本国内製造の高品質なプロバイオティクスサプリとして、国内市場での展開が本格化しています。


乳酸菌サプリを選ぶ際には、カプセルの種類を確認することが条件です。


「DRcaps®使用」「耐酸性カプセル使用」などの表記をパッケージで探してみると、より効果的なサプリメントを選びやすくなります。


進化した新次元のカプセルが実現する"サプリメント革命"『Licaps®×DRcaps®』|健康美容EXPO


ロンザ カプセル Licaps®の液体充填技術で広がるサプリの可能性

ロンザのカプセル技術の中でも、特に革新的な存在がLicaps®(リキャップス)です。従来のハードカプセルが粉末や顆粒の充填を前提としていたのに対し、Licaps®は液体・オイル・懸濁液をそのままハードカプセルに充填できる技術です。


なぜこれが重要かというと、油溶性の栄養素(ビタミンE、DHA・EPAなどの魚油、CoQ10など)は液体状態で充填したほうが吸収率が高まるケースがあるからです。また、粉末状では配合が難しかった素材を液体で封入することで、開発の自由度が大きく広がります。


Licaps®の特長をまとめると以下のとおりです。


- 🐟 魚油の戻り臭をマスキングできる:皮膜が0.1mm程度の薄いフィルムで覆われているため、臭いが外に漏れにくい。DHA・EPA系サプリの飲みやすさを大幅に改善できます。


- 🔒 特許シール技術で液漏れゼロ:独自のシール方法により、充填した液体がカプセルから漏れる心配がありません。品質管理の精度が高いです。


- 🧪 相性の悪い2素材を1粒に共存させられる:DUOCAP®との組み合わせでは、混合禁忌の素材をインナーカプセルとアウターカプセルに分けて充填できます。


これは使えそうです。


たとえば「鉄分と一緒に摂ると吸収が阻害されるカルシウム」のような、同時摂取を避けたい素材のペアを1粒に収めることが技術的に可能になっています。1日に何粒ものサプリを飲むのが面倒に感じている方にとっては、こうした工夫のあるサプリが今後増えてくる可能性があります。


また、Licaps®とDRcaps®を組み合わせた「DR Licaps®」という構成では、液体充填された成分を胃ではなく腸で放出させるコントロールができます。たとえば、鉄のように小腸上部での吸収が望ましい栄養素は、「インナーDRcaps® + アウターHPMCカプセル」という設計で最適な放出場所を設定できます。


成分放出のタイミングを設計できるということですね。


ロンザ カプセルに関わる2022年の自主回収問題と、今後の品質管理への影響

ロンザのカプセルについて話す上で避けて通れないのが、2022年に起きたハードカプセルの自主回収問題です。これはサプリメント業界には激震でしたが、消費者側にはほとんど知られていないできごとでもありました。


2022年7月29日、ロンザ株式会社は「健康食品向けハードゼラチンカプセル自主回収のお知らせ」を発表しました。自主回収に至った理由は、ハードカプセルの成型時に使用していた離型剤(カプセルを成型機から外しやすくするための添加物)の中に、食品衛生法上、健康食品用途での使用申請がなされていない「流動パラフィン」が含まれていたからです。


厳密にいえば、流動パラフィン自体は安全性が確認された物質で、パンの製造や医薬品用カプセルの製造では通常使用されているものです。問題になったのは、健康食品用途での使用申請が行われていなかった、という法的な手続き上の不備でした。


これは手続き上の問題です。


同時期に、国内カプセルのもう一大手メーカーである「クオリカプス株式会社」も同様の理由でハードカプセルの自主回収を発表したため、国内のサプリメント製造業者は一斉にカプセルの供給不足に直面しました。製造が一時ストップし、複数のサプリメントブランドで納品遅延が発生しています。


その後、厚生労働省から「回収の対象は製造前の空カプセルのみ」との見解が示され、充填済みの製品については回収不要とされました。ロンザは離型剤を食品衛生法に適合した素材へ切り替えた上で製造を再開しており、現在は通常供給されています。


この一件が示しているのは、消費者が意識しにくい製造工程の細部にも、品質を左右するポイントが隠れているということです。ロンザのような大手メーカーでも起こり得る事案だからこそ、自主回収を迅速に公表し、行政と連携して対応した姿勢は評価できます。


2022年のハードカプセル自主回収問題の詳細解説|ヘルシーパスブログ


ロンザ カプセルと健康食品原料の組み合わせで注目のUC-IIとCarnipure®

ロンザはカプセルだけでなく、カプセルに充填する健康食品原料も独自に開発・供給しています。中でも特に注目度が高いのが、UC-II®(非変性Ⅱ型コラーゲン)とCarnipure®(L-カルニチン)の2素材です。この2つはロンザが「機能性表示食品」対応の原料として積極的に展開しており、日本市場でも受理実績があります。


UC-II®は、鶏の胸軟骨から特許製法で抽出した「非変性Ⅱ型コラーゲン」です。一般的なコラーゲンサプリと大きく違う点は、その作用機序にあります。通常のコラーゲンペプチドは消化・分解されてアミノ酸として吸収されるのに対し、UC-II®は「経口免疫寛容」という独自の仕組みで関節の炎症抑制や軟骨合成を促進します。しかも1日わずか40mgという少量で効果が期待できるとされており、サプリ1粒あたりの配合量を抑えられることも特徴です。関節の違和感が気になる方や、運動量の多い方に向けた製品に多く使われています。


もう一方のCarnipure® L-カルニチンは、脂肪燃焼をサポートする素材として知られています。L-カルニチンは体内でも合成されるアミノ酸の一種ですが、食事だけでは十分量を摂取しにくいため、サプリで補う意義があります。Carnipure®の注目ポイントは、臨床試験において単回摂取での脂肪燃焼効果が確認されていること、そして日本で初めてL-カルニチンを機能性関与成分とした機能性表示食品が受理された原料でもあることです。


機能性表示食品というのは重要な指標です。


これらの原料とロンザのカプセル技術を組み合わせることで、「成分の質」と「届け方の設計」を両立したサプリメントの開発が可能になります。サプリを選ぶ際には、素材名だけでなく「その成分が体内でどのように働くか」を意識することで、より賢い選択ができます。


たとえば、Carnipure®配合のサプリを探す場合は、パッケージや商品ページに「Carnipure®使用」や「L-カルニチン酒石酸塩(Carnipure®)」という記載を目印に探してみると、原料品質にこだわった商品かどうかの判断材料になります。


UC-II®非変性Ⅱ型コラーゲンの詳細情報 | ロンザ公式サイト(capsugel.jp)