3万円台のメガネより、1万円台の鯖江製の方が長持ちすることがあります。
セレクタ(Selecta)は、1950年代にベルリンからニューヨークへと移り住んだアイウェアデザイナー、"ジョージ・E・コッホ"によってスタートしたヴィンテージアイウェアブランドです。50年代から90年代という長い期間にわたって、世界中のファッション好きに愛され続けた本物のヴィンテージラインを持つのが大きな特徴です。
古き良き時代のニューヨークの空気感——煤けた街灯、ジャズが流れるバー、インテリと芸術家が行き交う街角——そういった情景をそのままフレームに宿したようなデザインが、今なおヴィンテージファンの心をつかんでいます。
現在、日本では福井県坂井市に本社を置く株式会社村井がブランドを企画・販売しています。同社はセレクタを含む13のアイウェアブランドを手がけており、国内外の取扱店を通じてフレームを展開しています。これが「ヴィンテージブランドなのに新品で買える」という仕組みの正体です。つまりオリジナルのコンセプトを守りながら、現代の技術と素材で復刻・進化させているわけです。
ブランドのコレクションは大きく2つに分かれます。
- TRUE VINTAGE: 古き良きニューヨークの佇まいを忠実に再現したコレクション。武骨さとシンプルさが際立ちます。
- NEW & OLD: ヴィンテージ感はそのままに、現代のテクノロジーやデザインソースを加えてアップデートしたコレクション。日常使いにも馴染みやすいラインです。
「ヴィンテージっぽいだけ」では終わらない点が、セレクタの口コミ評判で繰り返し語られるポイントです。
参考:セレクタの公式ブランドページ(株式会社村井)
https://muraiinc.co.jp/brand/11487/
セレクタの口コミを調べると、デザインに関する具体的な称賛が目立ちます。特に以下の3点が繰り返し言及されています。
① 一山ブリッジ(いちやまブリッジ)の独特のシルエット
一般的なメガネは左右の鼻あてパッドを鼻の側面に乗せますが、セレクタの多くのモデルは「一山ブリッジ」を採用しています。これは鼻梁(鼻の中央)にそのままブリッジを乗せるスタイルで、ヴィンテージ感の演出に大きく貢献しています。日本人の鼻の高さに合わせた設計になっているので、装着感も良好という口コミが多いです。
② リム外側に施された彫金(ちょうきん)
フレームのリム側面とテンプルに、手間のかかる彫金加工が施されています。これが単なるクラシックデザインとは一線を画す要因で、「細部まで見飽きない」「手に持つだけで満足感がある」といった声につながっています。彫金というと高価なイメージですが、セレクタはそれを1万〜3万円台という価格帯で実現しています。これは使えそうです。
③ 小ぶりなレンズシェイプと幅広いラインナップ
クラウンパント、ラウンド、ボストン、ウェリントン、ヘキサゴン(六角形)など、セレクタのモデルはシェイプのバリエーションが豊富です。レンズサイズは43mm前後と小ぶりなモデルが多く、強度の高い度数の方にも対応しやすい点が評価されています。通常、度数が高くなるとレンズが分厚くなりますが、小さなレンズサイズはそのリスクを抑えてくれます。
「ヴィンテージ感のあるフレームには意外と少ないブラックカラーも展開されている」という点も口コミで触れられており、コーデのしやすさで選ぶユーザーからも支持されています。
参考:メガネのセンリによるセレクタフレーム紹介記事
https://www.meganenosenri.com/promotion/1/blog_detail.html?key=entry&value=4387
口コミの中で「品質」についての評価は非常に安定しています。その理由は製造地にあります。セレクタは福井県鯖江産(MADE IN JAPAN)のメガネです。鯖江が原則です。
福井県・鯖江市は、日本製メガネフレームの約95%を生産する世界屈指の眼鏡産地です。東京都の面積のおよそ1.5倍ほどの地域の中に、メガネ関連の工場や職人が集積しており、メタルフレームで約300工程以上、プラスチックフレームでも200工程以上という複雑な製造プロセスを、各工程の専門職人が分業して手がけています。
鯖江製の特徴を押さえておきましょう。
| 特徴 | 内容 |
|------|------|
| 素材 | チタン・β-チタン・アセテートなど高品質素材 |
| 製造工程 | メタルフレームで300工程以上の職人分業制 |
| 耐久性 | チタン使用で軽量・金属アレルギーが出にくい |
| 仕上げ | 1本ずつ手磨きで均一な光沢と精度 |
セレクタのフレームもこの鯖江の職人技によって生産されており、「作りがしっかりしている」「長く使えそうな安心感がある」という口コミが絶えません。特にβ-チタン製のテンプルは「しなやかで耳への負担が少ない」という声が多く見られます。β-チタンとは、通常のチタンにさらに弾性を加えた素材で、曲げても元に戻りやすい性質があります。まるでバネのような感覚です。
「深みのある光沢と透き通った質感で気に入っています。太めのフレームで重量はありますが、掛け心地は抜群です。鼻や耳への負担が少なく、長時間の使用でも快適」という実際の利用者レビューも見られます。価格に対してこのクオリティは、コスパが高いという結論です。
参考:JINS公式ブログ「鯖江のメガネの特徴とは?」
https://weekly.jins.com/library/library68-sabae-glasses.html
セレクタのフレーム価格は、モデルによって幅がありますが、おおよそ以下の範囲に収まります。
| コレクション | 価格帯(フレームのみ・税込) |
|------------|---------------------------|
| NEW & OLD(アセテート・コンビ) | 約12,800円〜21,560円 |
| TRUE VINTAGE(チタン) | 約29,700円〜30,800円 |
| 2025年春夏新作(β-チタン) | 36,300円 |
※レンズ代は含まれていません。取扱店によって価格は異なります。
「手の届きやすい価格でヴィンテージ感が楽しめる」という評価が口コミの中心を占めています。同等のデザインクオリティを持つブランドと比較した場合、セレクタは明らかに割安感があります。意外ですね。
一方で「安さを期待しすぎると少し驚く」という意見も見られます。特に楽天市場や通販サイトで2万円前後のモデルを見て、「鯖江製にしては高い」と感じる方がいるようです。ただし、これはセレクタが「安さで勝負するブランド」ではなく、「適正価格で本物の鯖江クオリティを提供するブランド」であるため、ある意味で正しい価格設定とも言えます。
ポイントは「フレームだけの価格表示か、レンズ込みの価格表示か」の確認です。通販と実店舗では価格の表し方が異なることも多いため、購入前に必ず確認することが大事です。総コストが条件です。
セレクタはモデルごとにシェイプが大きく異なるため、自分の顔型や用途に合ったモデルを選ぶことが重要です。ここでは、よく検索される主要モデルと選び方のポイントをまとめます。
顔型別おすすめシェイプの目安
- 🔵 丸顔の方: ウェリントンやスクエアシェイプ(87-5038のヘキサゴンなど)が輪郭を引き締めてくれます。
- 🟦 面長の方: ラウンドやボストン系で縦の比率を補うと自然な印象になります。
- 🟥 角顔の方: クラウンパントやラウンドなど、曲線を取り入れたモデルで柔らかさをプラス。
シーン別の選び方ヒント
ビジネスシーンで使いたい場合は、過度にヴィンテージ感が強いモデルより、NEW & OLDコレクションのようなシンプルめなデザインが馴染みやすいです。逆に、オフタイムやカフェ・音楽フェスなど、個性を出したい場面では、一山ブリッジと彫金が際立つTRUE VINTAGEコレクションが活躍します。
ここで一つ知っておくと役立つことがあります。セレクタのフレームは小ぶりなレンズサイズが多いため、購入前に「PD値(瞳孔間距離)」を確認することをおすすめします。PD値とはレンズの光学中心を合わせるための数値で、顔が大きい方や平均的なPD値が大きい方は、フレームサイズと合わない場合があります。測定は眼科または眼鏡店で無料でできます。
通販でセレクタを購入する場合は、「Oh My Glasses TOKYO」のように自宅試着サービスを提供しているサービスを利用すると、実際にかけてから判断できます。5本まで同時に自宅で試着できるサービスもあり、フレームの大きさや雰囲気を実物で確認してから注文できます。これは使えそうです。
参考:Oh My Glasses TOKYO セレクタブランドページ
https://www.ohmyglasses.jp/brands/selecta