今すぐ購入しないと、2019年の状態で飲める機会を永遠に逃します。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会は毎年ヴィンテージチャートを発表していますが、2019年はその中で最高評価にあたる「5つ星」を獲得しました。これは直近20年でも2004年・2010年・2016年などごく少数しか与えられていない最高ランクです。
つまり、2019年は単なる「良い年」ではありません。
ワインスペクテーター誌もこのヴィンテージを「過去10年間の一連の素晴らしい収穫の中でもトップクラスに位置する」と評価しています。生産地であるモンタルチーノのワインメーカーたちも、2016年と2019年のどちらが上かという議論を今も楽しんでいるほどです。
2019年の気候的な特徴は、春から夏にかけての非常に安定した天候にあります。4月から5月には一定の降雨があり、その後の夏は晴天が続き、ブドウの成熟が理想的に進みました。8月と9月の晴天が決め手となり、収量も質も両立できた年です。
| 評価誌・機関 | 評価・コメント |
|---|---|
| ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会 | ヴィンテージチャート「5つ星」(最高評価) |
| ワインスペクテーター誌 | 「過去10年のトップクラス」/銘柄によって94〜95点 |
| ジェームズ・サックリング誌 | 銘柄によって95〜98点 |
| ヴィノス誌 | 93点「エレガントでバランスが取れている」 |
サイゼリヤでワインの美味しさに気づいた方には、イタリアワインの王道を一気に体験できる絶好のステップです。価格は6,000円台〜10,000円台前後(銘柄による)と、決して手の届かない金額ではありません。
ここで覚えておけば十分です。「2019年のブルネッロは間違いない」。
参考リンク(ブルネッロ2019の歴史的評価について詳しく解説されています)。
ブルネッロ2019: 歴史に名を残すヴィンテージ|Firadis WINE CLUB
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはサンジョヴェーゼ・グロッソという品種100%で造られます。これがポイントです。
サンジョヴェーゼ・グロッソは、モンタルチーノ地域では「ブルネッロ」という愛称で呼ばれてきた地元品種で、他の産地のサンジョヴェーゼとは明確に異なる個性を持っています。標高250〜600mという高地で育つため、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウに豊かな酸味とミネラルが蓄積されます。
2019年ヴィンテージの特徴を香りと味わいに分けると以下のようになります。
「フルボディ=重たくて飲みにくい」と感じる人もいますが、2019年ヴィンテージは果実の甘みとフレッシュな酸のバランスが絶妙で、力強さの中にエレガントさがあります。意外ですね。
バローロやバルバレスコと並ぶ「イタリア3大赤ワイン」の一角ですが、ブルネッロはそれらよりも果実の甘みが前に出やすく、飲み口という点では比較的アプローチしやすいという声もあります。これは使えそうです。
コンクリートタンクや大樽(ボッティ)で熟成させる生産者が主流で、20〜50ヘクトリットルの大型オーク樽を使うことで、ゆっくりと酸化しながら品種の個性が引き出されます。バリック(小樽)メインだった時代から大樽回帰が進んでいるのも2019年世代の特徴です。
2019年のブルネッロは今すぐ飲める状態に入っています。でも、それだけではありません。
生産者のカステッリ・マルティノッツィは「20年以上の熟成を経ても変わらず良い状態で楽しめる」と明言しています。バンフィ社のインポーター資料では「2030年頃に本来の飲み頃を迎える」とも記されており、2026年現在はまさに「飲み始めのベストタイミング」に差し掛かった段階です。
法定熟成期間について知っておくと面白い事実があります。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはDOCGの規定により、収穫から最低50ヶ月(4年2ヶ月)の熟成が義務付けられています。そのうち最低24ヶ月はオーク樽での熟成が必須です。リゼルヴァタイプになると最低62ヶ月と、さらに長くなります。
これはイタリアワインの中で最も長い法定熟成期間です。バローロより1年、バルバレスコより2年長い規定が課されています。サイゼリヤのお手軽ワインと比べると、この厳格さは別次元と言えます。
飲み頃の目安はこれが原則です。「2025〜2040年を中心に楽しめる、長期熟成型のワイン」。今開けても十分美味しく、2030年代にはさらに複雑な表情を見せてくれる、そういう懐の深さを持っています。
参考リンク(ブルネッロの生産規定・熟成期間の正確な数字が掲載されています)。
モンタルチーノ ワインと土壌について|ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会公式
2019年のヴィンテージは数十の生産者が揃って高品質なワインを仕上げています。どれを選んでも大きな外れはない、それが当たり年の強みです。
ただ、サイゼリヤからイタリアワインに親しんできた方が初めてブルネッロに挑戦するなら、銘柄選びは重要です。以下に目的別のおすすめをまとめました。
初めて買うなら問題ありません。バンフィかラ・レッチャイアを選んでおけばまず失敗しません。
価格帯の補足として、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ全体の相場は5,000円台〜数万円と幅広く、2019年ヴィンテージは高品質ゆえに市場での引き合いも強く、店舗在庫が少なくなってきている銘柄もあります。気になるものは早めに確保しておくことをおすすめします。
参考リンク(バンフィ2019の詳細情報・ヴィンテージ解説が掲載されています)。
ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2019 バンフィ|トスカニー イタリアワイン専門店
せっかくの5つ星ヴィンテージも、開け方を間違えると本来の実力の半分も引き出せません。これは厳しいところですね。
最も大切なポイントはデキャンタージュです。2019年のブルネッロは若いうちに開けると、タンニンがまだ固い状態のことがあります。この場合、瓶からデキャンタに移し替えて空気に触れさせることで、ワインが「開き」、香りが一気に豊かになります。
デキャンタを持っていない場合は、抜栓後にボトルをそのまま1〜2時間放置するだけでも効果があります。同じ段落に続けて言うと、完全密閉しない状態で立てて置くのが基本です。
サービス温度については、「赤ワインは常温で飲む」という考え方があります。実はこれは誤解で、日本の夏場の室温(28〜30℃)でそのまま出すと、アルコールが立って飲みにくくなります。16〜18℃を意識してください。
食べ合わせも重要です。ブルネッロはタンニンが豊富なため、脂肪分や旨味が強い食事と合わせると、タンニンが和らぎ全体のバランスが取れます。牛の赤身ステーキ・ビーフシチュー・ラムチョップ・熟成チーズがおすすめです。豚肉のローストやポルチーニ茸のパスタとも相性が良く、家庭でもトライしやすいペアリングです。
ワインの味わいは「飲むタイミング」「温度」「合わせる料理」で大きく変わります。これを知っているかどうかで、1本1万円のワインが2万円分の感動になることもあります。これは覚えておけばOKです。
参考リンク(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの基礎知識・ペアリング・保存法が詳しく解説されています)。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの基礎知識や人気の理由を解説|カーヴ・ド・ルラックス