サイゼリヤのランチが2,000円以下なのに対し、ヴェルサーレのランチコースは2,200円から揃っています。
「ヴェルサーレ」という名前、聞いたことがある方も多いかもしれません。これはイタリア語の動詞で「グラスに水やワインを注ぐ」という意味を持ちます。お客様に料理とサービスを通じて"真心"を注げますように、という想いが込められた店名です。
オーナーシェフの鎌田晃司氏は、フランス料理店での修業後、京都・北山のイタリア料理店で9年半にわたり料理長を務めた実力者です。その経験を活かし、1996年9月24日に滋賀県の瀬田琵琶湖畔で「イタリア地中海料理 ヴェルサーレ」をオープン。その後、2002年5月に現在の南草津へと移転し、「リストランテ ヴェルサーレ」として新たなスタートを切りました。
サイゼリヤが全国1,000店舗以上を展開するファミリーレストランであるのに対し、ヴェルサーレは南草津の一軒家に構える隠れ家的なレストランです。規模の違いがありますが、"イタリア料理への愛"という点では共通しています。
つまり、ファミレスで学んだイタリアンの面白さを、一軒家の本格派でさらに深掘りする場所です。
| 項目 | サイゼリヤ | リストランテ ヴェルサーレ |
|---|---|---|
| スタイル | ファミリーレストラン | 一軒家リストランテ |
| 創業 | 1967年(千葉) | 1996年(滋賀) |
| ランチ価格帯 | 〜1,000円前後 | 2,200円〜4,400円 |
| パスタ | 乾燥パスタ使用 | 全品 生パスタ 使用 |
| 駐車場 | 店舗による | 無料 60台 |
参考:ヴェルサーレの歴史とコンセプトについての公式ページ
【公式】リストランテ ヴェルサーレ – Concept
ヴェルサーレのメニュー構成は、サイゼリヤとは大きく異なります。単品注文ではなく、コーススタイルが基本です。
ランチは大きく3種類に分かれています。「ライトランチ(2,200円)」は前菜盛り合わせ+パスタ1品+ジェラート+パン+ドリンクという構成。「ヴェルサーレランチ(3,300円)」はそこにセコンドピアット(メイン料理)とデザートが加わります。最上位の「フルコースランチ(4,400円)」ではメイン料理を2品選べるという贅沢な内容です。
これは使えそうです。
3月の限定メニューを例にとると、パスタの選択肢には「ホタルイカとイカ墨のスパゲティ」「帆立貝と青梗菜のウニクリームソースのスパゲティ」など、季節感あふれる一品が並びます。すべて生パスタで提供されるのも大きなポイントです。乾燥パスタとは食感・風味が段違いで、もちもちとした口当たりは一度食べると忘れられません。
メインのセコンドピアットには「桜鯛と牡蠣のローマ風スープ仕立て」「A5ランク近江牛サーロインステーキ(+2,750円)」などが並びます。近江牛はその名のとおり滋賀県産のブランド牛で、口の中でとろける脂のなめらかさが特徴です。
ディナーは2,860円の「気軽に楽しむディナーコース」から、12,000円の「スペシャルディナーコース」まで5段階あります。スペシャルコースでは活オマール海老1/2尾と近江牛A5ランクサーロインステーキが両方楽しめる内容です。これは特別な記念日にぴったりですね。
なお、ランチは現金のみの支払いとなっているため注意が必要です。ディナーはカード・電子マネーが利用できます。
参考:最新のメニューと価格一覧はこちら
【公式】リストランテ ヴェルサーレ – Menu
サイゼリヤのコスパの良さを支えているのは、セントラルキッチンによる大量生産の効率化です。一方、ヴェルサーレが追求しているのはその対極にある「手仕事」の美学です。
ヴェルサーレでは、化学調味料を一切使いません。これが基本です。
フォンドヴォー(仔牛の骨から取るフランス料理の基本出汁)やブイヨンは、仕込み工程から完全に手作り。市販品を一切使わずに数時間かけてじっくり煮込んで作られます。さらに、パンやフォカッチャ、生パスタ、スモークサーモン、ベーコンに至るまで、できる限り店内で手作りしています。
食材の仕入れにも独自のこだわりがあります。オーナーシェフの鎌田氏自らが市場に出向き、そのときに最もおいしい食材だけを厳選して仕入れます。面白いのは、「旬」の常識を覆す視点です。例えば「鰆(さわら)」は魚へんに春と書くため春の魚と思われがちですが、実は脂がのって最もおいしい旬は冬場。こうした食材本来の旬を見極めて料理に活かすのが、ヴェルサーレのスタイルです。
イタリアはもともと周囲を海に囲まれた国であり、日本と同様に海の幸を楽しむ食文化が根付いています。ヴェルサーレでは「その季節に一番おいしい海の幸」をフランス料理のエッセンスを加えた深みのあるイタリア料理に仕立てるため、メニューは季節ごとに変わります。
毎月変わるメニューが条件です。
これはサイゼリヤにはない楽しさのひとつです。常連客からすると「今月のパスタは何だろう?」という楽しみが毎回生まれます。食材の質と手仕事が生む味の深みは、ファミレスでは体験しにくいものです。
参考:食材・調理のこだわりについての詳細
【公式】リストランテ ヴェルサーレ – About(オーナーシェフの挨拶)
「高級感のあるお店だから、使いにくいのでは?」と思う方も多いかもしれません。ところがヴェルサーレは、さまざまな利用シーンに対応した柔軟さを持つ店です。厳しいところでもありますが、実は入りやすい工夫がたくさんあります。
まず嬉しいのが、駐車場が60台分完備されているという点です。南草津駅から徒歩だと約20分ほどかかりますが、車なら名神草津田上ICから5分という好アクセスです。これは使えそうです。
個室は2人用から30名超まで対応しており、完全個室料は飲食代金の10%で利用できます。ガーデンに面した個室や2階スペースもあり、記念日のディナーから会社の小規模パーティーまで柔軟に使えます。
サービス料・チャージ料は一切不要というのも嬉しいポイントです。
愛犬家に注目してほしいのが「わんちゃんデー」の存在です。指定日に2階のお部屋でわんちゃんと一緒に食事ができます。ヴァクチン接種済みであることが条件で、事前予約が必要です。ヴェルサーレランチかフルコースランチのみの利用となりますが、「愛犬と特別な日の食事を楽しみたい」という方には最高の選択肢です。
そして、サイゼリヤ好きに特に紹介したいのが夏の「星空ガーデンビアガーデン」です。例年5〜6月ごろからオープンし、夜空のもとでイタリアンと生ビール・ワインを楽しめます。フリードリンクには生ビール、赤白ワイン、ハイボール、焼酎、カクテル、ノンアルカクテルなどが含まれており、サイゼリヤのデカンタワインとは違った「屋外の開放感」を体験できます。
サイゼリヤのファンが多いのは、「本格的な味がリーズナブルに楽しめる」という価値観への共感があるからです。実はこの価値観は、ヴェルサーレとも深くつながっています。
サイゼリヤのエスカルゴは税込299円ですが、ヴェルサーレのランチコースは2,200円から前菜4品+パスタ+ジェラート+パン+ドリンクを楽しめます。1品ずつ計算すると、コスパは決して悪くありません。
重要なのは「価格に対して得られる体験の質」です。
サイゼリヤで培ったイタリアンの基礎知識——前菜からパスタ、セコンドピアットへと続くコースの流れ——を知っている方なら、ヴェルサーレのコースの楽しみ方がすんなり理解できます。「プリモピアット(パスタ)」「セコンドピアット(メイン)」という言葉もサイゼリヤで親しんだ言葉です。
また、ヴェルサーレは結婚式・披露宴会場としても機能しており、「1日1組限定」のレストランウェディングが可能です。ゲストが30〜50名前後のアットホームな披露宴に向いており、口コミでも「料理への満足度が高い」という声が多く見られます。
つまり、付き合っている恋人や家族の節目に活用できる「成長するイタリアン体験の終着点」でもあります。
サイゼリヤで「イタリアンって面白い」と思った感覚を持ち続けたまま、特別な日にヴェルサーレへ来てほしいのです。
サイゼリヤのコスパに慣れた方が「次のイタリアン」を探しているなら、ヴェルサーレは最もスムーズに移行できる本格店です。南草津という立地ですが、60台の無料駐車場があるため、滋賀・京都・大阪方面からも訪れやすい環境が整っています。
初めての訪問は「ヴェルサーレランチ(3,300円)」がおすすめです。前菜4品+生パスタ+メイン1品+デザート+ドリンクという構成は、本格コースの「流れ」を体で覚えるのに最適な内容です。記念日や特別な食事の一歩として、ぜひ公式LINEまたは電話で予約してみてください。
参考:口コミ・評判の総合情報はこちら
食べログ – ヴェルサーレ(南草津/イタリアン)