ヴィニャ デ オロ ボデガのワインと仁木町のテロワール

ヴィニャ デ オロ ボデガは北海道仁木町で野生酵母にこだわるナチュラルワインの作り手。入手困難な理由やワインの魅力、購入方法まで徹底解説。あなたはもう飲んだことがありますか?

ヴィニャ デ オロ ボデガのワインは北海道仁木町で生まれる

サイゼリヤのワインをよく頼む人ほど、実はコスパ以外のワインを損している。


ヴィニャ デ オロ ボデガ ざっくり3ポイント
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北海道仁木町で生まれる希少なナチュラルワイン

年間生産本数は約3,400本。野生酵母で発酵させる少量手造りのため、リリースのたびに即完売になることが多い入手困難なワイナリーです。

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代表作は「The day」シリーズ

ピノ・ノワールの赤と、ナイアガラを使った微発泡白が中心。どちらも自社畑の葡萄100%を使用し、仁木町のテロワールを余すことなく表現しています。

Jリーガー・都倉賢さんとのコラボも話題

元コンサドーレ札幌の都倉賢さんと「都倉ワイナリー」を共同運営。醸造家の金田浩明さんはプロサッカー選手を目指した経歴を持つユニークな作り手です。


ヴィニャ デ オロ ボデガとはどんなワイナリーか


ヴィニャ デ オロ ボデガは、北海道余市郡仁木町旭台228-1に拠点を置く小規模ワイナリーです。代表兼醸造家の金田浩明さんが、自社畑で葡萄を育てながらワインを醸造するスタイルをとっています。その名前はスペイン語で「黄金のぶどう畑の貯蔵庫」を意味し、ワインへの強い志と北海道の地への愛着が込められています。


金田さんは1989年に山口県で生まれました。大学卒業後の2008年、まず地元の山口ワイナリーで1年間栽培と醸造を学び、翌2009年にはワイン造りの聖地・北海道余市へ移住しています。その後4年間、余市の「オチガビワイナリー」で修業を積み、2014年以降は仁木町旭台地区に耕作放棄地6haを取得して葡萄畑の開墾を開始しました。


そして2018年に自家醸造をスタートさせ、当時は国内最年少のワイン醸造家として注目を集めました。つまりワインを造り始めてまだ数年のワイナリーです。


農業経営体の名称は「金田農en」。「en」には縁・円・園など「たくさんのエンに恵まれるように」という想いが込められています。現在の生産量は年間約3,400本と非常に少なく、価格は「The day 2022(ナイアガラ・微発泡750ml)」が3,960円(税込)など、決してお安くはない設定です。


それにもかかわらずリリースのたびに完売が続くことが多く、Facebookでは「過去一の葡萄の収穫量になった今作、入手困難になること間違いなし。よって今作から購入権利を販売します」というアナウンスが出るほどです。これが入手困難という評判の実態です。


日本ワイン事典|ヴィニャ デ オロ ボデガの基本情報(所在地・連絡先)はこちら


ヴィニャ デ オロ ボデガのテロワール:仁木町旭台の魅力

ヴィニャ デ オロ ボデガのワインが持つ独特の味わいは、仁木町という土地そのものの産物です。北海道余市郡に属する仁木町は、本州と比べて降水量が少なく、醸造時期の気温が低い地域として知られています。ワイン醸造において「低温発酵」は色付きや香りを良くする重要な条件とされており、仁木町の晩秋〜初冬の低温は自然なかたちでこの条件を満たしてくれます。


さらに昼夜の寒暖差が大きいことで、ぶどうの糖度と酸度のバランスが整いやすい点も大きな強みです。これは特にデリケートなピノ・ノワールの栽培に好条件をもたらします。ピノ・ノワールは世界的に見ても栽培が難しい品種で、ブルゴーニュのロマネ・コンティが有名ですが、余市・仁木エリアはそのピノ・ノワールに適した気候条件が揃っていると評価されています。


テロワールが重要なのは理解できるが、何がどう変わるのか気になりますね。


金田さん自身が語る言葉には、「その畑でしか採れない酵母がある。仁木の旭台で採れたぶどうで造ったワインはこんな風になるよ、というのを表現できたらいい」という考えが反映されています。単に農薬を減らすことよりも、土地の個性を引き出す野生酵母の発酵にこそこだわりがある、ということです。つまり「テロワールをそのままワインに閉じ込めること」が原則です。


また病原菌のリスクが低いことも北海道の強みで、有機・低農薬栽培が比較的実現しやすい環境です。「野生酵母でワインを発酵できるということは、農薬を極力抑えていることの証拠」という金田さんの考えは、ナチュラルワインの本質を突いたものといえます。


北海道の地理的表示(GI)として「GI北海道」が設けられており、ヴィニャ デ オロ ボデガもこのエリアのワイナリーとして登録されています。


GI北海道公式サイト|ヴィニャ デ オロ ボデガを含む北海道の認定ワイナリー一覧


ヴィニャ デ オロ ボデガの代表ワイン「The day」シリーズの味わい

ヴィニャ デ オロ ボデガの看板商品といえば「The day」シリーズです。この名前はサーフィン用語に由来していて、「波・風向き・天気・メンバー・体調、すべてが完璧な一日」を意味します。金田さんの「皆さんの乾杯が最高な時間になりますように」という想いが込められています。これは使えそうです。


まず代表的な赤ワインは「The door」。ピノ・ノワール単一品種で、野生酵母による自然発酵ののち、赤外線でローストしたフレンチオークで180日間熟成させています。アルコール度数は11%と比較的穏やかで、梅・紫蘇・ハーブのニュアンスがあり、優しいタンニンと土の香りの後にピノ・ノワールらしい果実味が続くと評されています。


| ワイン名 | 品種 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| The door | ピノ・ノワール | 赤・辛口 | 梅・紫蘇・ハーブ、優しいタンニン、アルコール11% |
| The day Sparkling | ナイアガラ | 微発泡白・辛口 | 華やかな柑橘香、マスカット・もも、スッキリ辛口 |
| The day Niagara | ナイアガラ | 白 | ナイアガラらしいフルーティな香り、フレッシュな酸味 |


次に白の微発泡「The day Sparkling」は、ナイアガラ100%の微発泡スタイルで、ペティアン(自然発泡)に近いつくりです。ナイアガラは日本でもおなじみの甘い香りを持つ品種として知られていますが、このワインはその甘さを抑えてスッキリと辛口に仕上がっているのが特徴です。


ナイアガラ=甘口というイメージを持つ方には意外な一本です。


Vivinoのレビューでも「濁りのある濃い黄色、マスカット・リンゴ・もも。微炭酸で厚みがあり果実味豊か」「香りがすごくいい、甘やかだけど味はスッキリ」という評価が寄せられており、予想外のバランスの良さに驚く声が多く見られます。実際にワインショップのレビューでも「ナイアガラのイメージを良い意味で覆してくれた」という言葉が残っています。


Vivino|ヴィニャ デ オロ ボデガ The day Sparklingのユーザーレビュー


ヴィニャ デ オロ ボデガと都倉賢のコラボが面白い理由

ヴィニャ デ オロ ボデガをさらにユニークにしているのが、元Jリーガーとのコラボレーションです。北海道コンサドーレ札幌(現・セレッソ大阪)でプレーしていた都倉賢選手が立ち上げた「都倉ワイナリー」の醸造パートナーとして、金田さんが携わっています。


そのきっかけが面白いのです。都倉選手がアンドレス・イニエスタ選手の持つスペインのワイナリーのワインを飲み、「自分も北海道でワイナリーを持ちたい、将来イニエスタのワインに勝てるワインを造りたい」とSNSで発信したことがきっかけでした。金田さんはその投稿を目にし、コンサドーレの知人選手に紹介してもらう形でパートナーシップが始まったのです。


ただし、単なるオーナーとしての参加は金田さんが認めていません。「毎日は無理でもきちんと畑に来て、いろいろなワインも飲んで勉強してほしい」という条件を都倉さんが受け入れたことで実現した関係です。これが条件です。


実際に都倉さんは現在も仁木町に足を運び続けており、その真剣な姿勢が話題になっています。都倉ワイナリーのラインナップとしては、キャンベル・アーリーとナイアガラを使ったロゼスパークリングなどを展開しています。


もともと金田さん自身もサッカーのユースでプロを目指していた経歴があり、そのためアスリートのセカンドキャリア支援を事業のひとつとして考えていたといいます。スポーツとワインが自然なかたちで交差しているのが、このワイナリーのもうひとつの顔です。


北海道電力エネマル|金田浩明さんへのインタビュー記事(都倉賢との関係も詳述)


ヴィニャ デ オロ ボデガのワインを入手するための方法と注意点

ヴィニャ デ オロ ボデガのワインは、直接ワイナリーで販売していないことを知っておく必要があります。余市町内の「馬場商店」などの小売店での取り扱いが基本となっており、インターネット販売では専門のワインショップに入荷した際にのみ購入できる形です。入手困難が基本です。


年間生産本数は約3,400本。これはいわゆる「大きなワイナリー」の1/100以下の規模感で、たとえると居酒屋チェーンの1店舗が1日に消費するワインを考えると、どれほど希少かが実感できます。


気になる価格帯については、「The day 2022(ナイアガラ微発泡750ml)」が3,960円(税込)で販売された実績があります。赤ワインの「The door」系統はそれ以上の価格帯になることが多く、4,000〜6,000円前後を見込んでおくのが現実的です。


最新ヴィンテージは購入権利の事前販売になることもあります。Facebookの公式ページやInstagramアカウント(@vinadeorobodega.official)をフォローしておくことが、入手への一番の近道です。


また、ワインイベントでの取り扱いも注目ポイントです。2023年に札幌で開催された「SAPPORO CIRCLE」というナチュラルワインのはしご酒イベントでも「The day 2022」が提供されており、このようなイベントで初めて出会える機会もあります。


| 購入方法 | 詳細 |
|---|---|
| 余市町内の小売店 | 馬場商店など(在庫状況は要確認) |
| 専門ワインショップ(オンライン) | WineShopゑんなどで入荷時に販売 |
| ワインイベント | SAPPORO CIRCLEなどで提供されることあり |
| 公式SNS | Facebook・Instagramで購入権利の先行案内あり |


直接ワイナリーへ問い合わせる場合は電話(090-8360-2072)が窓口として記載されていますが、農繁期は対応が難しい場合も多いため、SNS経由での確認が現実的です。


北海道新聞TRIPEAT|SAPPOROサークルでヴィニャ デ オロ ボデガが提供された様子のレポート




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