アペロールを先に注ぐと、1杯で糖質10g以上を一気に底に沈めてしまいます。
アペロールスプリッツは、イタリア発祥のカクテルで、食前酒(アペリティーボ)として世界中で親しまれています。鮮やかなオレンジ色の見た目が特徴的で、SNSでの映えカクテルとしても人気が高まっています。サイゼリヤでイタリアン料理に慣れ親しんでいる方には、その「ちょっとほろ苦くて爽やか」な世界観がすぐに刺さるはずです。
アペロール本体は、1919年にイタリアのルイジ&シルビオのバルビエリ兄弟が7年間の開発期間を経て完成させたリキュールです。オレンジを中心に、リンドウ・ルバーブ・キナの皮など複数の薬草や根茎を独自の配合で組み合わせています。アルコール度数は11%と比較的低く、甘みとほろ苦さのバランスが絶妙です。
| 材料 | 量(IBA公認レシピ) |
|------|------------|
| プロセッコ D.O.C. | 3パーツ(90ml) |
| アペロール | 2パーツ(60ml) |
| ソーダ水 | 1スプラッシュ(30ml) |
| オレンジスライス | 1枚(飾り用) |
| 氷 | たっぷり |
カンパリと混同されることがよくありますが、アペロールはカンパリより甘みが強く苦味が抑えられています。カンパリの強烈なビターさが苦手な方でも飲みやすいのが特徴です。
アペロールスプリッツ全体のアルコール度数は、割り材を加えることでおよそ11〜12%前後になります。ビールと同程度かやや強いくらいのイメージで、食前酒としての「適度な軽さ」が魅力です。
参考:アペロール公式サイト(材料・比率・栄養成分FAQ)
https://www.aperol.com/ja-jp/faq/ingredients-nutrition/
実は、アペロールとプロセッコを注ぐ順番を間違えると、味のバランスが崩れることがあります。これは意外と知られていない事実です。
正しい手順は以下のとおりです。
プロセッコを先に注ぐのが原則です。順番にはきちんとした理由があります。アペロールを先に注ぐと、甘みとオレンジ成分がグラスの底に沈みやすく、後からスパークリングワインを注ぐときに泡が過剰に立ち、炭酸が抜けやすくなります。また、甘さが全体に均一に混ざりにくく、一口目が甘すぎ・最後が薄いという状態になりがちです。
つまり「プロセッコ→アペロール→ソーダ」の順が基本です。
ステアは軽めで十分です。バースプーンやストローで1〜2回ゆっくりかき混ぜるだけにしておきましょう。強くかき混ぜると炭酸が飛んでしまい、スプリッツ(=シュワシュワ感)が失われます。
グラスの選び方もポイントです。大きめのワイングラス(300〜400ml程度)を使うのがベストです。これは、グラスの広い口から氷・液体・ガーニッシュが映えるだけでなく、十分な量の氷が入るため温度が保ちやすいという実用的な理由もあります。普通のロックグラスでも作れますが、ワイングラスのほうが見た目も香りの広がりも格段に良くなります。
氷は大きなキューブアイスが理想的です。クラッシュドアイスや製氷機の小さい氷は溶けやすく、味が薄まりやすいため注意が必要です。コンビニの大きめのロックアイスを使うと自宅でも手軽にクオリティが上がります。
参考:「アペロールの魅力とは?おすすめカクテルと飲み方ガイド」(楽しいお酒)
https://tanoshiiosake.jp/4076
「プロセッコって何?どこで買えばいいの?」と思う方も多いでしょう。プロセッコはイタリアのヴェネト州で作られる辛口スパークリングワインで、DOC(原産地呼称統制)の認定を受けた品種です。
プロセッコが入手できない場合でも、代用品で十分においしく作れます。
- 🥂 辛口スパークリングワイン全般:コンビニやスーパーで600〜1,500円前後で購入可能。国産でも問題なし
- 🍾 カヴァ(スペイン産):プロセッコに近いフルーティーさがあり相性良好
- 🇩🇪 ゼクト(ドイツ産):やや辛口で、アペロールのオレンジ感を引き立てる
- 🫧 無糖の炭酸水(ソーダのみ):ノンアル版の場合、オレンジジュース+ソーダ水で代用できる
「プロセッコじゃないといけない」という思い込みがある方も多いですが、基本的にはお好みの辛口スパークリングワインで代用できます。重要なのは「甘くない(辛口)」であることです。甘口のスパークリングワインを使うと全体がぼんやり甘くなりすぎます。
サイゼリヤにも「カヴァ」系のスパークリングワインが置いてあることがありますが、自宅で楽しむ場合はスーパーのお酒コーナーで「辛口」と書かれたスパークリングワインを選ぶのがシンプルです。価格帯は1本700〜1,000円程度のもので十分です。
参考:アペロールスプリッツの材料・比率・レシピ(NDISH 世界の料理)
https://jp.ndish.com/recipe/re01418/
サイゼリヤで「白ワイン」や「スパークリングワイン」を楽しんでいる方なら、家でも同じ感覚でアペロールスプリッツをアレンジできます。これは使えそうです。
以下にアレンジバリエーションを3つご紹介します。
🍋 アレンジ①:白ワイン版スプリッツ(サイゼリヤ風)
サイゼリヤの安旨白ワインが家に余ったときに最適です。プロセッコの代わりに辛口白ワイン50ml+ソーダ水50mlを使います。炭酸感は控えめになりますが、アペロールのオレンジと白ワインのフルーティーさが上品に絡み合います。
オレンジが効いて少し辛口風味になるのが特徴で、発祥地イタリアの若者にも人気のアレンジです。
🍊 アレンジ②:カンパリ版スプリッツ(ビター強め)
カンパリとアペロールは同じビタースイートな系統のリキュールですが、カンパリのほうが苦味が強く、度数も25%と高めです。アペロールの代わりにカンパリを半量(30ml)使うと「大人向けの引き締まった味」になります。
アルコール度数が上がる点に注意が必要です。プロセッコ90ml+カンパリ30ml+ソーダ30mlが目安の比率です。
🍹 アレンジ③:ジンジャーエール版(低アル・初心者向け)
プロセッコの代わりに無糖ジンジャーエールを使うと、アルコール度数をぐっと下げられます。アペロールのアルコール分がジンジャーの辛みで引き締まり、意外なほど飲みやすい仕上がりになります。アルコールが苦手な方や昼飲みにもぴったりです。
アレンジの基本は「アペロールの甘さ+苦味」を何で引き立てるかというだけです。柑橘系との相性が特に良いので、レモン・グレープフルーツ・オレンジジュース少量を足してみるのもおすすめです。
「低アルだから飲みやすいし、ヘルシーだろう」と思ってぐびぐび飲んでしまうのは要注意です。
アペロールスプリッツ1杯(約250ml・標準レシピ)のカロリーは約147〜177kcal、糖質は約10〜14gと言われています。これは缶コーヒー(加糖)1本分のカロリーに近いイメージです。糖質14gというのは、砂糖に換算するとスティックシュガー約4.5本分に相当します。
アペロール単体のアルコール度数は11%ですが、プロセッコとソーダで割った完成品のアルコール度数は約11〜12%になります。ビール(5%)の約2倍の強さです。「軽い飲み心地」に騙されて飲みすぎると、ビールを2倍飲んでいるのと同じ計算になります。
厚生労働省の指針では、純アルコール量で女性1日20g・男性40g以上の摂取が健康リスクを高めるとされています。アペロールスプリッツを2〜3杯飲むと、女性の場合はこの基準に達することがあります。健康が条件です。
糖質が気になる方は、プロセッコの代わりに無糖の炭酸水を多めに使ったり、ソーダ比率を高めてアペロールの量を抑えたりする方法があります。アペロール30ml+炭酸水100mlの「アペロールソーダ」にするだけでカロリーを半分近く抑えられます。
また、グラスに氷をたっぷり入れることで、飲むペースが自然とゆっくりになり、飲みすぎ防止にもなります。大きなワイングラスに8割程度の氷を入れておくのがポイントです。
カロリーや糖質を管理したい方は、カロリー計算アプリ(MyFitnessPalなど)にカクテルを登録しておくと飲みすぎの予防に役立ちます。
参考:アペロール 栄養成分FAQ(Aperol公式)
https://www.aperol.com/ja-jp/faq/ingredients-nutrition/
一般的なレシピ記事では「オレンジスライスを飾る」で終わっていることが多いのですが、実はグラス・氷・飾りの3点を少し工夫するだけで、自宅クオリティが劇的に変わります。意外ですね。
グラスについて
ワイングラスは冷蔵庫で10〜15分ほど冷やしておくのがベストです。飲む直前に冷えたグラスに氷を入れることで、氷の溶けるスピードが格段に落ちます。グラスを冷やすのは必須です。もしワイングラスがなければ、少し大きめのジン&トニック用バルーングラスでも代用できます。
氷について
市販の「クリアアイス」や「ロックアイス」を使うと透明感が出て、オレンジのスライスが映えやすくなります。コンビニでも購入できるロックアイス(200〜300円程度)1袋あれば3〜4杯分は十分です。自宅の製氷機の白濁した氷は溶けやすいため、見た目・持ちの両面で市販の大きな氷に軍配が上がります。
ガーニッシュ(飾り)について
定番はオレンジスライスですが、飾り方にひと工夫するだけで雰囲気が変わります。
- 🍊 ハーフスライス:輪切りを半分にしてグラスの縁にかける。写真映えする
- 🌿 ローズマリーを1本添える:ハーブの香りがアペロールの柑橘と意外なほど合う
- 🫒 緑のオリーブ1粒:イタリア・ヴェネツィアのバルでは伝統的にオリーブを添えることがある(サイゼリヤのオリーブが余ったときに使うのもアリ)
サイゼリヤの前菜やチーズ系のおつまみと合わせて飲む場合、ゴルゴンゾーラやモッツァレラといった濃厚なチーズがアペロールスプリッツのほろ苦さと非常によく合います。現地イタリアのバーテンダーもチーズ・塩漬け肉・野菜スティックとのペアリングを推奨しており、サイゼリヤ好きならフォルマッジョ(チーズ盛り合わせ)や前菜プレートと合わせて楽しむスタイルがおすすめです。
参考:本場イタリア人も顔負けのアペロール・スプリッツの作り方(サッポロビール公式ブログ)
https://blog.sapporobeer.jp/knowledge/17723/