マルヴァジーア馬の現在とサイゼリヤワインの意外なつながり

競走馬マルヴァジーアの現在と、その名を持つイタリアの由緒あるブドウ品種はどんな関係があるの?サイゼリヤのワインとの接点や引退馬の知られざる実態まで、サイゼリヤ好きなら知っておきたい情報が満載。あなたはこの「つながり」を知っていましたか?

マルヴァジーア馬の現在とワインの深い関係

サイゼリヤのワインが好きなあなたは、「マルヴァジーア」という名前をメニューで見たことがあるかもしれない。実はその名と同じ名を持つ競走馬が、日本の競馬場を走っていた。


🍷 この記事でわかる3つのポイント
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競走馬マルヴァジーアの現在

ゴールドシップ産駒として539万円で取引された牝馬。JRA・地方競馬で合計16戦を走り登録抹消。現在の行方に迫る。

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ブドウ品種「マルヴァジーア」の正体

古代ギリシャ・ローマ時代から続く由緒あるブドウ品種。イタリアだけで約20種の亜種があり、サイゼリヤのワインとの関係は?

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引退馬の知られざる実態

年間7,000頭以上が引退する競走馬の世界。その多くがたどる現実と、馬を守るための最新の取り組みとは。


マルヴァジーア競走馬の基本プロフィールと成績の現在

競走馬マルヴァジーアは、2019年4月1日生まれの牝馬だ。父はあの「ゴールドシップ」、母は「ダンツカナリー」(父フジキセキ)という血統で、北海道日高郡新ひだか町の矢野牧場で生まれた。


2020年の「北海道セプテンバーセール」で、なんと539万円という値段で取引された。そのセリ名は「マルヴァジーア」——ワインのブドウ品種と同じ名前をつけられた馬だ。ワイン由来の馬名が多い中でも、サイゼリヤ好きには耳なじみのある名前に違いない。


現役時代の成績は、JRA(中央競馬)で5戦、地方競馬(金沢・園田)で11戦の計16戦。勝利は一度もなかった。金沢競馬で2022年末から出走を重ねたが、着外を続け、2023年7月4日の「奥能登地震被災地復興支援杯」が最後のレースとなった。獲得賞金は地方で13万円のみという結果に終わっている。


現在は地方競馬の登録も抹消されており、「無所属」状態だ。引退後の行先については公式には明かされていない。これが正直なところだ。


なお、JRAの登録は2022年に抹消されており、その後に金沢競馬(地方競馬)に転籍して走り続けていたという流れがある。地方への転籍が多い理由は、JRA未勝利馬でも地方競馬なら出走できるレースが多く残っているからだ。つまり「JRA抹消=引退」ではない、というのが基本です。


▶ JBISサーチ:マルヴァジーアの競走成績・血統情報(競走馬血統情報サービス)


マルヴァジーアという馬名の由来——ワインとの深い接点

競走馬の名前「マルヴァジーア」が、ワインのブドウ品種に由来しているのは間違いない。サイゼリヤのメニューに並ぶ「フラスカーティ」「ランブルスコ」なども、イタリアワインのワード。日本の馬主・生産者がワイン由来の名前を付けるのは、珍しくない文化だ。


ブドウ品種「マルヴァジーア(Malvasia)」は、古代ギリシャのクレタ島が原産とされ、地中海沿岸を中心に世界中で栽培されている歴史ある品種だ。名前の由来は、ギリシャのペロポネソス半島にある中世の要塞「モネンヴァシア(Monemvasia)」のイタリア語読みとされている。ここはかつて、ペロポネソス半島産ワインの交易拠点だった港だ。


イタリアだけで約20種類の亜種が存在するとも言われる、大家族のようなブドウ品種群だ。白ブドウが多いが「マルヴァジーア・ネーラ」という赤ブドウの品種もある。マルヴァジーアから作られるワインの特徴は、桃やアプリコットを思わせる豊かなアロマと、まろやかなテクスチャーだ。


サイゼリヤで飲まれるワインの主力品種はトレッビアーノ(白)やモンテプルチャーノ(赤)だが、ラツィオ州のワインでは「マルヴァジーア・デル・ラツィオ(またはマルヴァジーア・プンティナータ)」がブレンドに使われることも多い。ラツィオ州はローマを中心とするイタリア中部の産地であり、サイゼリヤとの縁も深い地域だ。


歴史の面白さも加えると、中世のイングランドでは「マルムジー(マルヴァジーアの英語名)ワインの大酒樽で溺死させられた」という話がある。イングランド王エドワード4世の弟ジョージ・プランタジネットの逸話で、シェイクスピアの『リチャード三世』にも登場するほど有名だ。それほど昔から、マルヴァジーアは広く知られたワインだったということですね。


▶ Wikipedia:マルヴァジーア(ブドウ品種の歴史・各国亜種の詳細情報)


サイゼリヤのワインが100円でも「本物」な理由

「100円のワインなんて大丈夫なの?」と思うのが正直な感覚だ。これは使えそうな情報です。


サイゼリヤのグラスワイン(約120ml)が税込100円で飲める最大の理由は、イタリア・モリーゼ州にある専用ワイナリーとの直接契約にある。ブドウの栽培から醸造まで一貫して管理し、中間業者(商社・卸売業者)を一切通さずに仕入れる仕組みだ。サイゼリヤは1993年にイタリア産ボトルワインの直輸入を始め、1996年からグラスワインをイタリアから直輸入している老舗の実績がある。


さらに徹底しているのが「温度管理」だ。ワインは15℃前後の定温コンテナで日本まで輸送され、店舗内でも専用タンクで一括管理される。一般的なボトルワインの開封後の酸化劣化を防ぐために、タンクから直接グラスに注がれる形式を採用している。品質が安定しているのはそのためだ。


また、必要な分だけをその都度ボトリングする方式を取っているため、在庫・保管コストが大幅に削減されている。大量輸送×専用ワイナリー×定温管理という三つが組み合わさることで、「1杯100円で本物のイタリアワイン」が実現しているわけだ。


サイゼリヤのイタリア産ワイン輸入量は日本一とも言われている。コスパを求めてワインを選びたいなら、サイゼリヤのマグナムボトル(1,500ml・税込1,100円)は間違いなく選択肢に入る。1杯(120ml)換算で約88円という計算になる。


▶ サイゼリヤ公式:食材へのこだわり(イタリアからの直輸入とワイナリーとの関係)


引退馬マルヴァジーアのその後——競走馬の現在地という現実

登録抹消後のマルヴァジーアがどこにいるか、現時点では公開情報がない。厳しいところですね。


これは多くの引退競走馬に共通する問題でもある。令和4年(2022年)のデータによると、その年に引退した競走馬は7,027頭。うち乗馬向けとして引き取られたのが3,042頭、繁殖用に利用されたのが1,194頭だ(参議院質問主意書より)。残りの約2,791頭は食肉処分や行方不明扱いとなっている計算になる。


一部の報道では「競走馬の90%以上が殺処分される」という表現も見られるが、これは数字の読み方が複雑だ。実態は「乗馬クラブへの転用」「繁殖入り」「養老牧場での余生」「食肉処分」など複数の行先が混在している。ただ、いずれにせよセカンドキャリアの受け入れ先が十分でないのは事実だ。


馬の維持費(預託料)は月額10~15万円が相場とされており、現役を引退した馬を長期にわたって養うのは経済的な負担が大きい。これが引退馬問題の根本にある。


マルヴァジーアのような「未勝利・成績不振馬」ほど、引退後の行き先確保が難しい傾向がある。名前に由来するワイン品種の話題でサイゼリヤのテーブルを彩る一方で、現実の馬の行先に思いを馳せることも、競馬ファンとしての大切な視点かもしれない。


引退馬を支援したいと思うなら、「引退馬協会(RHA)」などの団体が寄付・ファンディングを受け付けている。月額数百円からの支援が可能なので、気になる人はチェックしてみると良いだろう。


▶ 引退馬協会(RHA):引退馬の現状と支援のしくみ(公式サイト)


サイゼリヤ好きが知ると得する「マルヴァジーア系ワイン」の選び方

サイゼリヤのワインに親しんでいる人が、次のステップとして楽しめるのが「マルヴァジーア系ワイン」だ。これは使えそうです。


マルヴァジーア系ワインには、大きく分けて以下のタイプがある。


































品種名 産地 特徴 合う料理
マルヴァジーア・デル・ラツィオ イタリア・ラツィオ州 熟した桃・蜜蝋・トロピカル系の香り、クリーミーな口当たり 魚料理・フォカッチャ
マルヴァジーア・イストリアーナ イタリア・フリウリ州 爽やかな酸味・白桃・柑橘系の香り、辛口でスッキリ シーフード・リゾット
マルヴァジーア・デッレ・リーパリ イタリア・シチリア島 オレンジ風味・デザートワイン向け甘口 デザート・チーズ
マルヴァジーア・ネーラ イタリア各地 チョコレート・黒プラム・花のアロマ、ブレンド用赤ワイン 赤身肉・煮込み料理


サイゼリヤのラツィオ州系ワイン(フラスカーティなど)はマルヴァジーア・ディ・カンディアとトレッビアーノのブレンドが多い。つまりサイゼリヤのワインを飲んでいれば、すでにマルヴァジーアの「親戚」に舌が慣れている可能性が高い。


「サイゼリヤのワインが好き」という感覚を入り口に、マルヴァジーア・デル・ラツィオの単一品種ワインに挑戦するのはとても自然なステップだ。価格帯は1本1,500円〜3,000円程度から手頃なものが揃っており、イオンやカルディなどの輸入ワインコーナーでも見かけることがある。


マルヴァジーア・デル・ラツィオは果実が熟すと表面に斑点が現れることから「プンティナータ(点々)」という別名も持つ。見た目のユニークさもこのブドウの個性のひとつです。サイゼリヤで飲んだことのある「あの白ワインの風味」に近い体験ができる品種なので、ワインの世界を広げたい人には格好の入り口になる。


▶ ブドウ品種辞典:マルヴァジーア・デル・ラツィオの特徴(JET Language Consultants)