フランチャコルタはシャンパンより安いワインだと思うと、本当は3000円超えで出費が増えます。
コンタディ カスタルディのフランチャコルタ ブリュットは、イタリア北部のロンバルディア州フランチャコルタ地区で生産される発泡性ワインです。同地区はミラノから東へ約80km、イゼオ湖の南に広がる地域で、アルプスの影響を受けたミネラル豊富な土壌が特徴です。畑は海抜200mから540m(スカイツリーの約8割に相当する高さまで)と標高差が大きく、その多様な土壌条件がワインに複雑な個性をもたらします。
品種構成はシャルドネ80%、ピノ・ネロ10%、ピノ・ビアンコ10%という伝統的な3品種ブレンドです。ガンベロ・ロッソ2ビッキエーリを獲得しており、イタリアでの評価も確かです。アルコール度数は13度で、辛口・ミディアムボディの発泡白ワインに分類されます。提供温度は10℃が推奨されており、冷やしすぎると繊細な香りが閉じてしまうので注意が必要です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 生産者 | コンタディ・カスタルディ |
| 産地 | イタリア / ロンバルディア州 / DOCG フランチャコルタ |
| 品種 | シャルドネ80%、ピノ・ネロ10%、ピノ・ビアンコ10% |
| 味わい | 辛口・ミディアムボディ |
| アルコール | 13度 |
| 熟成期間 | 瓶内2次発酵後26ヶ月以上 |
| 提供温度 | 10℃ |
| 希望小売価格 | 税込4,840円(各ショップ実勢価格3,465〜4,840円) |
つまり、スタンダードクラスでも3,000円台後半〜5,000円近いレンジのワインです。サイゼリアでよく飲んでいる方には「高い」と感じるかもしれませんが、後述する製造コストを知ると納得感が変わります。
グラスに注ぐと、緑がかった輝きのある黄金色(麦わら色)が目に飛び込んできます。泡は細かく繊細で、長く続くペルラージュ(泡の連鎖)が楽しめます。この泡の細かさは、26ヶ月以上という長期瓶内熟成によって生まれるもので、プロセッコのような太い泡とは明らかに異なります。
香りはリンデン(菩提樹の花)、柑橘系果実、白桃が中心で、グリーンペッパーのニュアンスが独特のアクセントを添えます。これはフランチャコルタらしい華やかでフレッシュな個性です。口に含むと、クリーミーな口当たりとフレッシュな酸が広がり、パン生地のような発酵由来の深みが感じられます。これは使えそうです。
また、醸造責任者ジャンルーカ・ウッチェッリ氏は「わかりやすいが、決してシンプルなワインではない」と表現しています。60以上のキュヴェをブレンドすることで、フレッシュさと複雑な果実味が共存する希少な味わいが生まれています。フランチャコルタ ブリュットが基本です。
コンタディ カスタルディのフランチャコルタ ブリュットが他のスパークリングワインと一線を画す最大の理由は、フランチャコルタの通常規定(18ヶ月)を大幅に超える26ヶ月以上の瓶内熟成にあります。シャンパーニュの法定熟成期間(15ヶ月)と比較しても11ヶ月長く、それだけ手間とコストがかかっています。これが条件です。
醸造プロセスは以下のとおりです。まずステンレスタンクと一部バリック(樽)を使って7ヶ月間ベースワインを熟成。次に瓶内2次発酵で20〜26ヶ月かけてゆっくりと泡を生成します。その後、デゴルジュマン(澱引き)を行い、さらに4ヶ月瓶内で休ませてからリリースされます。スタンダードキュヴェですら、製造開始から出荷まで3年近くの歳月を費やすということです。
また、124箇所もの畑から収穫されたブドウをそれぞれ独立して発酵させ、92種以上のキュヴェ(単一発酵ロット)を作成するという独自のスタイルを貫いています。醸造家ジャンルーカ氏は「パレットにある色が多ければ多いほど描けるものが増える」とたとえており、この多様なキュヴェこそがコンタディ カスタルディの強みです。さらに驚くべきことに、氏はキュヴェのブレンド比率を口に含まず香りだけで決定するという神業的な技術を持っています。長期熟成が必須です。
参考:コンタディ カスタルディ醸造家へのインタビュー詳細(トスカニー)
時代を先取るフランチャコルタの革新派「コンタディ カスタルディ」突撃インタビュー|トスカニー
「フランチャコルタってシャンパンの廉価版でしょ?」という思い込みをしている方は少なくありません。しかし実際は、醸造規定の厳しさにおいてはシャンパーニュを超えている部分があります。この認識の差が、購入時の判断を大きく左右します。意外ですね。
シャンパーニュの法定瓶内熟成期間は15ヶ月(ヴィンテージものは36ヶ月)ですが、フランチャコルタは通常品でも最低18ヶ月が規定されています。さらにコンタディ カスタルディのブリュットは規定を8ヶ月以上上回る26ヶ月以上を自主設定しています。加えて、フランチャコルタは「瓶内二次発酵で造られるスパークリングワイン」として初めてDOCGの認定を受けた格式ある産地です。
| 比較項目 | シャンパーニュ | フランチャコルタ(規定) | コンタディ カスタルディ |
|---|---|---|---|
| 製法 | 瓶内2次発酵 | 瓶内2次発酵 | 瓶内2次発酵 |
| 法定熟成期間 | 最低15ヶ月 | 最低18ヶ月 | 26ヶ月以上(自主) |
| 認証 | AOC | DOCG | DOCG |
| キュヴェブレンド数 | 生産者による | 生産者による | 60以上 |
プロセッコはシャンプ・クロワかと思われがちですが、実はタンク内二次発酵(シャルマー法)で作られており、製法が全く異なります。3種を混同して「全部スパークリングだから同じ」と思うと、飲み比べで3,000〜5,000円の価格差に対して「なぜ違うのか」が分からないまま出費が増えるリスクがあります。違いを知ることが重要です。
参考:フランチャコルタとシャンパーニュの規定の違いについて詳しい解説
フランチャコルタ | エノテカ - ワイン通販
コンタディ カスタルディのフランチャコルタ ブリュットは「魚介の冷前菜・スープ・リゾット」との相性が特に良いとされています。これはワイナリー公式推奨のペアリングです。サイゼリアのメニューにはイタリアンの定番料理が揃っているため、実は本格的なペアリングを手軽に楽しめる環境が整っています。これはいいことですね。
フランチャコルタ ブリュットの味わいの特性(フレッシュな酸、クリーミーな泡、柑橘系の香り)から、以下のサイゼリアメニューとの組み合わせが特に相性良く考えられます。
一般に「スパークリングワインは揚げ物に合う」と言われますが、フランチャコルタ ブリュットは旨み成分が豊富なため、クリーム系ソースや旨味の強い料理にも柔軟に対応できます。同じ産地(イタリア・ロンバルディア近郊)の食材や料理を合わせる「テロワールペアリング」の観点からも、北イタリア料理が多いサイゼリアとの相性は理にかなっています。産地を合わせるのが原則です。自宅での楽しみ方として、ホームパーティーのアペリティフ(食前酒)にもコンタディ カスタルディのブリュットはぴったりです。グラスはフルート型よりも少し広がりのあるチューリップ型を選ぶと、香りが立ちやすく、より豊かな風味を楽しめます。

キアラ・ジリアーニ コンテ・ディ・プロヴァリオ フランチャコルタ・ブリュット・ロゼ NV[イタリア スパークリングワイン 辛口 750ml]