マッセートワインをサイゼリア好きが知るべき理由

イタリア最高峰のメルロー「マッセート ワイン」。サイゼリアでイタリアワインを楽しむあなたが知っておくと得する、マッセートの特徴・価格・入手方法とは?

マッセートワインをサイゼリア好きが知るべき理由

サイゼリアのグラスワイン100円を飲みながら、「世界最高のイタリアワイン」と同じ産地・品種の味わいに出会えていたことを、あなたはまだ気づいていないかもしれません。


📋 この記事でわかること
🍷
マッセートとは何か?

イタリア・トスカーナ産の最高峰メルロー100%ワイン。わずか6.63haの畑から生まれ、1本7〜17万円以上の「スーパータスカン」の頂点に君臨する銘柄。

🏆
どれほど凄いワインか?

ワインアドヴォケイトで100点満点を複数回獲得。「イタリアのル・パン」と称され、ペトリュスと同格に並ぶ世界的評価を持つ。

💡
サイゼリア好きが得する情報

マッセートのセカンドワイン「マッセティーノ」は約6万円で同じ血統を体験できる。さらに上手な購入ルートを知れば、実際に入手できる可能性が広がる。


マッセートワインとは?スーパータスカンの頂点に立つイタリアの至宝


サイゼリアでイタリアワインを楽しんでいると、「もっと本格的なイタリアワインを飲んでみたい」と思ったことはないでしょうか。そのとき、名前を覚えておきたい銘柄があります。それが「マッセート(Masseto)」です。


マッセートは、イタリア・トスカーナ州のボルゲリという沿岸の小さな村で生まれる赤ワインです。使用品種はメルロー100%。フランス・ボルドーの高級ブドウ品種であるメルローを、なんとイタリアで育てて世界最高峰まで引き上げた、革命的な存在として知られています。


このワインを手掛けるのは、世界的なワイナリー「オルネライア」を傘下に持つフレスコバルディ家です。もともとマッセートはオルネライアにブレンドするためのメルローでしかありませんでした。ところが1986年、「あまりにも出来が良すぎる」として単独で瓶詰めされ、翌1987年から「マッセート」という名前でリリースされたのです。これがイタリアワイン史を塗り替える一本となりました。


ちなみに「マッセート(Masseto)」という名前は、イタリア語の「マッシ(MASSI=巨大な岩)」に由来します。畑の土壌は岩のように硬い青色粘土層が特徴で、その土地の個性がワイン名にも刻まれています。つまり名前がそのままワインの個性を表している、ということですね。









項目 内容
🍇 品種 メルロー100%
📍 産地 イタリア / トスカーナ州 / ボルゲリ
🏢 生産者 テヌータ・デル・オルネライア(フレスコバルディ家)
📐 畑の面積 わずか6.63ha(東京ドーム約1.4個分)
💰 価格帯 7万〜17万円以上(ヴィンテージによる)
🗓️ 初リリース 1986年(「マッセート」名称は1987年から)




マッセートワインの生まれる畑の秘密|青い粘土層がもたらす奇跡

マッセートの品質の核心にあるのは、唯一無二の土壌です。わずか6.63ha、約東京ドーム1.4個分の畑に、数百万年前の鮮新世時代の海底が隆起してできた「青色粘土層(ブルークレイ)」が広がっています。


この粘土層はナトリウムを含む独自のミネラルが豊富で、水分保持力が高く冷涼な特性を持っています。そのため、ブドウは猛暑でも水ストレスを受けにくく、ゆっくりと丁寧に熟成します。結果として、凝縮した果実味と緻密な酸、長期熟成に耐える上質なタンニンが生まれるのです。


畑は地形によって3つの区画に分けられており、それぞれが異なる個性を持つメルローを生み出します。



  • 🔺 マッセート・アルト(丘の上部):小石と砂が多く、早熟でしなやかな果実味のブドウが育つ。華やかな香りが特徴。

  • 🔵 マッセート・セントラル(中腹部):青色粘土層が最も表面に現れた区画。濃密でパワフルなブドウが生まれ、マッセートらしさの源泉となる。

  • 🟡 マッセート・ジュニア(下部):砂と粘土の混合土壌。繊細で瑞々しい果実味と滑らかさをもたらす。


この3区画のブドウを別々に醸造し、後でブレンドすることで、一本のワインに複雑で多層的な風味が生まれます。これが条件です。


さらに注目すべきは、マッセートが一切の人工灌漑を行わない「ドライファーミング」を貫いていること。雨と太陽だけを頼りにするこの栽培法は、気候変動が進む現代では大きなリスクも伴います。しかし「果実の凝縮感と土地の純粋な表現のためには不可欠」というチームの哲学が、この方針を支えています。


2019年に完成した新ワイナリーも特筆すべき存在です。丘に埋め込まれた地下構造で、日本人建築家・森ひかるとマウリツィオ・ジットのユニットが設計。重力を利用したグラヴィティフローで醸造するため、ポンプによるブドウへのダメージがゼロです。ブドウを大切にする姿勢が施設にまで及んでいるのは、いいことですね。


参考:マッセートの公式サイト(ワイナリー詳細・哲学について)
https://www.masseto.com/ja/the-winery/


マッセートワインの驚異の評価|100点満点を複数回獲得したヴィンテージとは

マッセートがいかに評価されているかを示す最もわかりやすい事実は、世界的ワイン評価誌「ワインアドヴォケイト(Wine Advocate)」で複数回にわたって100点満点を獲得していることです。100点満点というのは、その評価誌が「完璧なワイン」と認定するごく稀な事例であり、世界に数えるほどしかありません。


マッセートが100点満点を獲得した主なヴィンテージは以下の通りです。



  • 🥇 2006年:ワインアドヴォケイト100点。穏やかな夏と熟成した果実が生み出した傑作。

  • 🥇 2015年:ワインアドヴォケイト100点。典型的なグレートヴィンテージ。

  • 🥇 2016年:ワインアドヴォケイト100点+ジェームズ・サックリング100点のW受賞。

  • 🥇 2020年デカンター誌100点。濃厚でリッチな仕上がり。

  • 🥇 2021年:ヴィノス誌100点。ワインスペクテーター99点、デカンター99点の驚異的評価。


特に2021年ヴィンテージは、醸造責任者のマルコ・バルシメッリ氏が「マッセートの歴史上最高のヴィンテージかもしれない」と自ら語るほどの出来栄えです。価格は1本176,000円(税込)。これが条件で、入手できる時期はきわめて限られています。


また、マッセートはイタリアの権威あるガイドブック「ガンベロ・ロッソ」でも最高評価のトレ・ビッキエリを計10回以上獲得しています。「イタリアのル・パン」と称されるだけあり、フランスのペトリュスやル・パンと並んで世界のワイン愛好家に語られる存在です。


世界的ワイン評論家ジャンシス・ロビンソンは、マッセートをこう表現しました。「熟成とともに語られる詩であり、時間と人間の叙事詩」。意外ですね。ワインへの賛辞がここまで詩的になるほど、このワインは飲む人の感性を揺さぶる力を持っているということです。


参考:ワインアドヴォケイトの評価などを含むマッセートの詳細情報(エノテカ
https://www.enoteca.co.jp/producer/detail/2048


マッセートワインの味わいと飲み頃|初めて飲む人が知るべきポイント

マッセートの味わいは、強さと繊細さが同時に存在するという意味で非常に特異なワインです。まず外観はルビーを超えた深みのある濃い赤。グラスに注いだ瞬間から、その密度の高さが伝わってきます。


香りはカシスやプラムといった円熟した黒系果実を中心に、樽由来のバニラ、タバコ、スパイス、ハーブのニュアンスが複雑に絡み合います。熟成が進むと、ドライフルーツ、腐葉土、革製品といった深い熟成香へと変化します。まさに、時間が飲み頃を決めるワインです。


口に含むと、ベルベットのようなシルキーなタンニンが特徴的です。豊かな果実の甘味と上質な酸がバランスよく調和し、力強さの中に透明感とエレガンスが同居しています。余韻は長く、いつまでも複雑な風味が続きます。








項目 詳細
🍷 ボディ ミディアム〜フルボディ
🌡️ 適正温度 14〜20℃
🍽️ 相性の良い料理 和牛サーロインステーキ、天然うなぎの蒲焼、濃厚な煮込み料理
🗓️ 飲み頃 収穫年から5〜35年(10年以上の熟成で満足度が高い傾向)
🍸 適正グラス チューリップ型ボルドーグラス




飲み頃について、口コミを分析すると「10年以上(できれば20年以上)熟成させた方が満足度が高い」という傾向が明確に出ています。反対に、若いうちに開けると「まだ早い」と感じる場合が多く、ポテンシャルを十分に引き出せないことがあります。


熟成とともに変化する点が重要です。買った直後にすぐ飲んでも十分おいしいですが、10〜20年寝かせることでその本当の実力が現れます。サイゼリアのすぐ飲んで楽しむスタイルとは対極にある、「時間をかけて育てるワイン」だと言えるでしょう。厳しいところですね。


参考:ソムリエ解説によるマッセートの飲み頃・当たり年・口コミ
https://wine-no-susume.com/masseto/


マッセートワインとマッセティーノ|価格差と入手方法の現実を知る

「マッセートを飲んでみたいけど、17万円はさすがに…」という気持ちは当然です。そのために知っておくべきことがあります。それがセカンドワイン「マッセティーノ(Massetino)」の存在です。


マッセティーノは2017年ヴィンテージから登場した、マッセートの弟分的な存在です。同じ畑の若木のメルローに少量のカベルネ・フランをブレンドして造られており、マッセートと同じ哲学・醸造技術を受け継いでいます。価格は2021年で60,500円(税込)。マッセート(176,000円)の約3分の1の価格で、同じ血統のワインが楽しめるということですね。



  • 🍷 マッセート 2021年:176,000円(税込)/ヴィノス誌100点

  • 🍷 マッセティーノ 2021年:60,500円(税込)/ワインスペクテーター98点


入手方法については、エノテカ(enoteca.co.jp)、トスカニー(tuscany.co.jp)、勝田商店(katsuda.com)などの専門ワインショップで購入できます。ただし「本数限定」の表記が必ずついており、早期に売り切れるケースがほとんどです。年間生産本数は約3万本(世界全体)と言われており、日本への入荷は当然ながらごく少数です。


購入を検討している場合は、専門ショップにメール登録やアカウント作成をしておき、入荷情報をいち早くキャッチする方法が現実的です。楽天市場や公式ショップのお気に入り登録をしておくのが最初の一歩です。


また、「飲める機会」という点では、マッセートをグラス提供している高級レストランやワインバーを探す方法もあります。1杯あたりの価格は高くなりますが、「1本買うリスクを取らずに試してみたい」という方には理にかなった選択肢です。これは使えそうです。


参考:スーパータスカンの解説とマッセートの位置づけ(Esquire Japan)
https://www.esquire.com/jp/lifestyle/food-drink/a65482738/about-masseto/


マッセートワインとサイゼリアイタリアワインの意外な共通点|同じ産地・品種から学ぶこと

サイゼリアのワインとマッセートを直接比べることは、価格的にもレベル的にも無意味です。しかし、サイゼリア好きの視点から「マッセートを知る意味」を考えると、実は非常に深い共通点が見えてきます。


まず、どちらも「イタリアワインの魅力を最大限に引き出すこと」を目標にしている点です。サイゼリアは1993年からイタリア現地のワイナリーと直接契約し、流通コストを削ぎ落とすことで100円のグラスワインを実現しました。一方マッセートは、トスカーナの伝統的なルールをあえて破り(ボルゲリはもともとブドウ栽培に向かないとされていた土地)、イタリアの個性を世界の頂点まで引き上げました。つまり、どちらもイタリアワインの常識を覆した存在なのです。


また、両者ともにメルロー種を使ったイタリアワインとつながりがあります。サイゼリアの赤ワインはモンテプルチャーノ主体ですが、イタリアで育つ黒ブドウという共通点があり、イタリアワイン好きが「次のステップ」として意識するのに自然な流れがあります。


サイゼリアで飲むワインは「気軽にイタリアを感じる入口」、マッセートはその「頂点」です。同じイタリアの地で生まれたワインが、価格は1,000倍以上もの差がある一方で、テロワールへの敬意や造り手の哲学という点では驚くほど似た姿勢を持っています。


サイゼリアでグラスワインを楽しみながら「いつかマッセートを飲んでみたい」と思うこと、それ自体がイタリアワインの奥深さへの第一歩です。まずセカンドのマッセティーノを目標に設定するのが条件です。サイゼリアのボトルワイン(1,100円〜2,600円)を基準にすれば、約20〜50本分の価格でマッセートの血統に触れることができます。


参考:サイゼリアのボトルワインと産地へのこだわり
https://www.saizeriya.co.jp/bottle-wine/




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