サイゼリヤのプロシュートを美味しいと感じているあなたも、本場イタリア直輸入の擦りたて生ハムを知らないままでは、2,800円のコースで全8皿を損しています。
大阪メトロ・京阪「北浜駅」の6番出口を出ると、わずか徒歩10秒で目的地に到着する。谷ビル2Fに構える「PROSCIUTTERIA Re:Pazza(プロシュテリア レ パッツァ)」は、2019年7月8日にオープンした関西初のプロシュッテリアだ。
「プロシュッテリア」とはイタリア語で、サルーミ(生ハム・サラミ・ソーセージ等の塩漬け加工肉)をワインとともに楽しむ専門業態のこと。イタリア本国では街角にごく一般的に存在するが、日本では未だに珍しいスタイルだ。
北浜エリアは大阪証券取引所や五代友厚の銅像が立つ金融の街として知られ、歴史あるビルが立ち並ぶ「大人のエリア」。近くには明治45年竣工・国の登録有形文化財「北浜レトロビルヂング」もあり、食事の前後に散策する訪問者も多い。つまり、雰囲気から入るデートや記念日利用にも自然と最適化された立地というわけだ。
店内はシックな赤を基調としたモダンな空間で、総席数は約36〜40席。カウンター席・テーブル席のほか、6〜10名が使える完全個室(VIPルーム)も完備している。貸切は20名〜45名まで対応可能で、歓送迎会や会社の宴会にも使いやすい。つまり1人飯からグループ宴会まで幅広く対応が基本です。
イタリアンレストランにありがちな「肩肘を張るドレスコード」は一切なく、ドレスコード不要で気軽に入れる点も特徴的だ。それでいながら天井から本物の生ハムの原木がいくつも吊るされているという本格的な内装は、訪れた人を否応なく「ここは普通のレストランじゃない」という気持ちにさせる。
一休レストラン:プロシュテリア レ パッツァの基本情報・コース一覧(北浜・イタリア料理)
このお店の最大の存在意義は「擦りたて(すりたて)の生ハム」にある。生ハムというと、スーパーや一般的なレストランではあらかじめスライスされた状態で提供されるのが当たり前だと思っている人が多い。これが読者の常識です。
しかしレパッツァでは、オーダーが入るたびに生ハムをスライサーにかけて削り出す。この「すりたて」の状態こそが、香り・食感ともに圧倒的に別物になる理由だ。切断された瞬間から脂肪の酸化が進むため、あらかじめ切っておいた生ハムはどうしても風味が落ちる。すりたての段階で食べることで、生ハム本来の旨みと塩加減の絶妙なバランスを直に感じることができる。
さらに本場のスライサーをイタリアから取り寄せている点も見逃せない。日本製のスライサーでも生ハムは切れるが、刃の角度や厚みの調整精度が異なる。ほどよい薄さを再現するためのツールにまでこだわっているのは、本物志向の証拠と言っていい。
アラカルトで頼めるメニューを見ると、「生ハムとサラミ 盛り合わせ(2名盛り1,600円)」「生ハムの盛り合わせ(2名盛り1,800円)」「シャルキュトリー盛り合わせ(2名盛り2,980円)」など複数のラインナップが揃う。なかでも注目は「すりたて生ハム(1,000円)」という単品メニューで、コースとは別に追加注文する常連客も多い。これは使えそうです。
また「生ハム&季節のフルーツ(1,600円)」は意外なようで実はイタリアでは定番の食べ方。塩気の強い生ハムに、甘くみずみずしいフルーツが絡まることで、ワインとの相性が格段に上がる。知っていると席での注文が一段と楽しくなる組み合わせです。
ぐるなび:プロシュテリア レ パッツァのアラカルトメニュー全一覧(生ハム・パスタ・ドルチェ)
「名物!お客様の目の前で削る稀少チーズ"ラスパドゥーラ"」と店が大々的に打ち出しているこのメニュー。「ラスパドゥーラ」とは何者なのか。多くの人が「パルミジャーノかな?」と思うかもしれないが、実は全く別物だ。意外ですね。
「ラスパドゥーラ(Raspadura)」とは、イタリア語の「ラスパ(削る)」+「ドゥーラ(硬いもの)」が語源の食べ方の名称。そして使われるチーズが「ロディジャーノ(ロディジャーノ グラナ)」というイタリア・ロンバルディア州ロディ村産のハードチーズで、1,000年以上の歴史を持ちパルミジャーノ・レッジャーノやグラナパダーノの原点ともいわれるイタリア最古のチーズとされている。
このロディジャーノの最大の特徴は、1日わずか12個しか生産されない希少性だ。東京・大阪のレストランでも扱える店は限られており、関西で食べられる場所は本当に一握りしかない。900円という価格で関西随一クラスの希少チーズが味わえるのは、かなりのバリューと言える。
専用の薄くしなやかな刃で削り出されたロディジャーノは、まるで絹のようにふわふわのリボン状になる。口に入れるとふわりと溶け、ミルクの甘みと香ばしさが広がり、やわらかな塩味が後を引く。強烈な臭みや塩辛さは皆無で、乳製品が少し苦手な方でも食べやすい仕上がりだ。
コースのなかでも「乗せすぎロディジャーノチーズのカルボナーラ(1,700円)」はこのチーズを麺の上に贅沢にのせた逸品で、口コミで「くどくなく、それでいてチーズの存在感がしっかりある」と評価されている。ラスパドゥーラが条件です——他では代えがきかない、ここだけの体験と覚えておけば大丈夫です。
ピッツェリア・ヨッカー公式ブログ:ラスパドゥーラチーズの特徴と削り方の解説
生ハムの印象が強い店だが、パスタのクオリティも侮れない。当店のパスタは全て毎日店内で手作りする自家製生パスタ。オリジナルブレンドのセモリナ粉を使い、日本人が好む食感に近づけた麺は「うどん」を感じさせるモチモチとした弾力が持ち味だ。
「毎日仕込む」という一言の重みは大きい。一般的なレストランでは乾麺を使うか、仕込みを数日分まとめて行うことが多い。しかしレパッツァでは提供分をその日に製麺し、出来たての麺からパスタを作る。乾麺との差はもちろん、前日仕込みの生麺とも明確に食感が違う。これが基本です。
ラインナップは「丸ごとトマトをほぐして食べるピリ辛トマトソース(1,600円)」「ウニとたっぷり刻みのりの濃厚クリームソース(2,000円)」「どっさりルッコラとカラスミのゴールデンペペロンチーノ(1,500円)」など、ユニークなネーミングの個性的なメニューが揃う。
コース利用の場合はパスタを1品選べるスタイルが多く、口コミで特に評価が高いのが「海老のレモンクリームソース」系のパスタ。「程よい酸味とクリームのまろやかさが白ワインとベストマッチ」という声が複数見受けられる。つまりワインと合わせることを前提にした設計ということですね。
また、パンも自家製だ。磯の香りがたまらない「ゼッポレ(青のり揚げパン)」や生ハムとの相性抜群の「トルタフリッタ(揚げパン)」、卵入り総菜パン「カザッティエロ」など、単品(300円〜)でも注文できる。生ハムを挟んでサンドイッチ感覚で楽しんでいる常連客もいるほど人気が高い。
レパッツァをお得に使うための鍵は、予約サイトのタイムセールを狙うことだ。一休レストランでは最大41%OFFのタイムセールが設定されることがあり、通常5,500円相当のコース+1ドリンク付きが3,200円前後になる場合がある。また、ブログレビューでは「タイムセールでお肉もお魚もパスタにデザートまで全8皿付きが2,800円」という事例も報告されており、驚異的なコスパが実現することもある。
ランチのコース構成は大きく4段階に分かれている。
| コース名 | 皿数 | 特徴 | 通常価格目安 |
|---|---|---|---|
| ショートコース | 5皿 | 選べる自家製生パスタ+前菜6種 | 〜3,000円台 |
| ランチAコース | 7皿 | 三元豚グリル+選べる生パスタ | 〜4,000円台 |
| ランチBコース | 8皿 | 牧草牛+鮮魚のWメイン+生ハム | 〜5,000円台 |
| ランチSpecialeコース | 8皿 | 黒毛和牛など豪華食材 | 〜6,000円台 |
ディナーのアラカルト利用はお一人様あたりチャージ300円がかかる点に注意が必要だ。ただし、コース利用の場合はチャージ不要で、ソムリエ厳選の2時間〜3時間飲み放題付きプランも選べる。ディナーの飲み放題コースが5,500円〜7,000円程度と設定されており、3時間飲み放題+全8品(牧草牛フィレ+鮮魚のWメイン)で7,000円というプランもある。
ランチの営業時間は11:30〜15:00(L.O.14:00)、ディナーは17:30〜22:30(L.O.料理21:30・ドリンク22:00)。定休日は不定休のため、訪問前に予約サイトか電話(06-7710-1258)で確認しておくのが確実だ。
予約はOZmall・一休レストラン・食べログ・ぐるなびなど各種プラットフォームから可能。窓際席やソファ席希望の場合は予約時に申告すると対応してもらえる。6〜10名用の個室は人気が高く、早めの予約が必要です。
OZmall:プロシュテリア レ パッツァのランチコース一覧(タイムセール・OZ限定プラン掲載)
サイゼリヤのコストパフォーマンスの良さを愛する人が多い一方で、「本場のイタリア食文化を知ると、その奥行きに驚く」という声も少なくない。その入り口として、レパッツァは非常に優れた選択肢だ。
そもそも「サルーミ(salumi)」とは、豚肉を塩漬け・乾燥・発酵・燻製などの方法で保存加工した食品の総称。プロシュート(生ハム)・サラミ・ソプレッサ・コッパ・モルタデッラなど多岐にわたり、それぞれに産地や熟成期間・香辛料の配合が全く異なる。スーパーで買えるサラミとは格が違うのです。
ワインとのペアリングという観点でも、レパッツァはそこに力を入れている。イタリア・エミリアロマーニャ州産の「ランブルスコ セッコ(辛口)」は生ハムとの相性が抜群で、産地が生ハムの本場パルマと重なる組み合わせ。「同じ産地の食べ物と飲み物はだいたい合う」というイタリアの格言通りの組み合わせだ。またオリジナルのサングリアやシチリアレモンサワーなど、ワイン以外のドリンクも複数揃えているため、アルコールが強くない人でも楽しみやすい。
グラスワインは600円〜、ボトルワインは3,000円〜という価格設定もリーズナブルだ。ペアリングに迷ったらスタッフに相談できる体制が整っており、「どのワインが今日の生ハムに合いますか?」と気軽に聞けるのもこの店の魅力の一つと言える。これは使えそうです。
サイゼリヤでイタリアンに目覚め、「もう一段階上のイタリアを体験したい」と感じているなら、レパッツァへ一度足を運んでみる価値は十分にある。生ハムの香り、ふわふわのラスパドゥーラ、モチモチの生パスタ——この3つを同時に体験すれば、「イタリア食文化って深い」という感想が自然と出てくるはずだ。
食べログ:プロシュテリア レ パッツァの口コミ・評価・写真162件(大阪・北浜)