マルケ料理を赤坂で楽しむサイゼリア好き必見ガイド

サイゼリヤのワインに使われるヴェルディッキオ品種の故郷・マルケ州の郷土料理が、赤坂の「aniko」で楽しめることをご存知ですか?ミシュランビブグルマン獲得の隠れ家店で味わう本場の味を徹底解説します。

マルケ料理を赤坂「aniko」で堪能するサイゼリア好きへの完全ガイド

サイゼリヤで飲んでいるあのワインが、実はマルケ州産のブドウで作られています。


🍽️ この記事のポイント3選
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赤坂「aniko」とは?

ミシュランビブグルマン&ゴ・エ・ミヨ獲得。日本でマルケ料理が食べられる希少な2店舗のうちの1軒。赤坂駅6番出口から徒歩1分の半地下に佇む隠れ家イタリアン。

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サイゼリヤとの意外なつながり

サイゼリヤの人気白ワイン「ベルデッキオ(ヴェルディッキオ)」はマルケ州原産の品種。サイゼリヤ好きなら、マルケ料理の世界に足を踏み入れる素地は既にある。

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価格帯と予約の注意点

ランチコースは4,000円〜、ディナーコースは5,500円〜。ミシュラン掲載後は予約が取りにくく、直前予約はほぼ不可。早めの予約が必須。


マルケ料理と赤坂「aniko」──サイゼリア好きが知るべき意外なつながり


サイゼリヤが好きな人なら、ワインリストにある「ベルデッキオ」を一度は飲んだことがあるのではないでしょうか。あのクリーンでみずみずしい白ワインに使われている「ヴェルディッキオ」というブドウ品種、実はイタリア中部・マルケ州が原産なのです。つまり、サイゼリヤを通じてマルケ州の味覚をすでに楽しんでいた、ということになります。これは意外な事実です。


マルケ州はイタリアを「長靴の形」に例えたときの、ちょうどふくらはぎの裏側あたりに位置する州です。東はアドリア海に面し、西にはアペニン山脈が連なる地形で、海の幸と山の幸の両方を一つの食卓で楽しめる、豊かな食文化を育んできました。白トリュフや豆の煮込み、鴨のラグーなど、素材の力を最大限に引き出す料理が特徴です。


赤坂の「aniko(アニコ)」は、そのマルケ州料理を日本で提供している2店舗のうちの1軒です。オーナーシェフの井関誠さんは、イタリアで10年間修業し、その半分をマルケ州の現地で過ごしました。マルケ州随一のミシュラン二ツ星レストランでメインシェフを務めた経歴を持つ実力派です。


店名の「aniko」はマルケ州の方言で「たくさんのものを少しずつ」という意味があります。たくさんの美味しいものを少しずつ楽しんでほしいという想いが込められており、料理の方針にも直結しています。


項目 詳細
🏠 店名 aniko(アニコ)
📍 住所 東京都港区赤坂6-3-8 高松ビル地下1階
🚉 アクセス 東京メトロ千代田線「赤坂駅」6番出口より徒歩1分
📞 電話 03-6230-9172
🕐 営業時間(平日) 17:30〜24:00(Food L.O. 23:00)
🕐 営業時間(土・祝) 11:30〜15:00 / 17:30〜23:00(Food L.O. 22:00)
🚫 定休日 日曜日
🏆 受賞歴 ミシュランビブグルマン、ゴ・エ・ミヨ 掲載


マルケ料理が日本で食べられる場所は、現時点でわずか2店舗しかありません。その希少性は、サイゼリヤファンならぜひ押さえておきたいポイントです。


参考:赤坂「aniko」公式サイト(店舗情報・コース内容を確認できます)
aniko(アニコ)公式サイト|赤坂でイタリアのマルケ料理が味わえるお店


マルケ料理の代表格「ヴィンチスグラッシ」──赤坂で食べるラザニアはサイゼリヤとここが違う

マルケ州を代表する郷土料理といえば「ヴィンチスグラッシ」です。見た目はラザニアに似ていますが、その中身は別物といっていいほどの複雑さを持っています。牛・豚・鶏の肉だけでなく、レバーやモミジ(鶏の足首)などの内臓類をマルケ州産の赤ワインで長時間煮込んだラグーソースを使い、それをパスタ生地と8層以上に重ねてオーブンで焼き上げるものです。2022年にはSTG(伝統的特産品保護)にも指定された、歴史ある料理となっています。


「aniko」のヴィンチスグラッシは、手が透けるほど薄く伸ばしたパスタ生地を使い、10層近くの重なりを炭火窯で焼き上げます。セモリナ粉の芳香が立ちのぼり、鶏レバー入りのミートソースの旨みが口の中で広がる一品です。アラカルトでの価格は2,100円前後。サイゼリヤのラザニアとは素材も製法もまったく異なります。これが基本です。


マルケ料理には他にも印象的な一品があります。


  • 🫒 オリーブ・アスコラーネ:大粒のアスコリ・ピチェーノ産オリーブに、仔牛肉・香味野菜・チーズを合わせたフィリングを詰めてパン粉で揚げたもの。サクッとした衣の中にジューシーな肉が入っていて、マルケのアンティパストの定番です。
  • 🦆 タリアテッレ"パペラ"鴨のソース:手打ちの生パスタに、脂を控えた優しい鴨のソースを合わせた一品。マルケらしい山の恵みを感じられます。
  • 🐟 漁師風スープ(ブロデット:アドリア海の魚介を使ったスープ。アサリや季節の魚を使い、素材のダシを最大限に引き出したシンプルかつ深みのある味わいです。
  • 🫘 豆の煮込み(チャバッロ):レンズ豆をはじめとした数種類の豆をタイム風味で仕上げた煮込み。マルケの食卓に欠かせない家庭料理です。


「aniko」では炭火窯を使用しているのも特徴です。炭火ならではの遠赤外線の熱が食材の芯まで火を通し、表面はしっかり、中はしっとりした仕上がりになります。この調理法が、マルケの食材の素朴な力強さを際立たせています。つまり炭火窯が味の核心です。


参考:マルケ州の郷土料理「ヴィンチスグラッシ」についての詳細な解説(STG指定の背景なども記載)
ヴィンチスグラッシ公式サイト|マルケ州イチ有名な代表的郷土料理の詳細


マルケ料理を赤坂「aniko」でコースで楽しむ──価格・内容・注文のコツ

「aniko」は事前にコース内容を把握しておくと、訪問時の満足度がぐっと上がります。ディナーとランチで料金と内容が異なるので、整理しておきましょう。


コース名 価格(税込) 品数・特徴
🌿 マルケの丘(ランチ) 4,000円 全7品・マルケ伝統料理ランチコース。ヴィンチスグラッシ必含。
🌿 エスターテ(ランチ) 5,000円 全7品・旬の食材を取り入れたメインありコース。
🌄 マルケの丘(ディナー) 5,500円 全8品・マルケ州伝統料理ディナーコース。
🌄 エスターテ(ディナー) 6,500円 全8品・旬食材コース。仔羊の炭火焼が含まれることも。
🌊 アドリア海の風(ディナー) 7,500円 全8品・魚介スペシャルコース。スカンピ海老のスパゲッティなど。


チャージ料はディナーのみ1名400円(税込)かかります。ランチにはチャージがありません。コスパを重視するならランチの利用がおすすめです。


アラカルトも充実しており、単品で注文することも可能です。人気の「オリーブの肉詰めフリット」は1,500〜2,000円程度、ヴィンチスグラッシは2,100円前後という価格帯。アラカルトで好みのものを組み合わせると1人7,000〜8,000円程度になることが多いようです。初回はコースの方がマルケ料理の全体像を把握しやすく、コスパも高いです。


ワインリストはマルケ州産を中心に70種類以上が揃えられています。実に8割がマルケ産ワインという徹底ぶりです。サイゼリヤで飲み慣れたヴェルディッキオ種の白ワインも、本場の生産者が手がけたものを試せるのは「aniko」ならではの体験といえます。ソムリエ資格を持つ井関シェフが料理に合わせたペアリングを提案してくれるので、ワイン選びに不安な方は気軽に相談してみてください。


参考:「aniko」公式コース案内ページ(最新メニューや価格はこちらで確認を)
aniko コース料理一覧|マルケの丘・エスターテ・アドリア海の風


マルケ料理を赤坂「aniko」で予約する方法──直前ではまず取れない理由

ミシュランビブグルマンの掲載以降、「aniko」は予約が取りにくい状態が続いています。口コミには「何度トライしても予約が取れずにいた」「直前だとまず予約が取れない」という声が多く見られます。これは注意が必要です。


座席数はカウンター6席+テーブル14席の計20席ほど。一軒家レストランのような小さな規模で回転数も多くないため、人気が集中すると予約枠が一瞬で埋まる構造になっています。飲食店20席というのは、だいたいコンビニのイートインスペースと同程度の広さをイメージすると分かりやすいです。


予約を成功させるための3つのポイントを整理します。


  • 📅 3〜4週間前に予約する:人気の金曜・土曜のディナーは特に早く埋まります。2週間前でも希望の日時が取れないケースがあるため、余裕を持って動くことが大前提です。
  • 🗓️ 平日ランチを狙う:土日ランチは11:30〜15:00の限定営業で競争率が高め。平日はやや予約が取りやすく、チャージもかかりません。
  • 💻 ネット予約(食べログ・AutoReserve)を活用する:電話より空き状況の確認が素早くできます。キャンセル枠が出た際に通知を受け取れる機能を使うのも有効です。


なお、店内にはアンティーク家具が随所に配されており、「10年前からここにあるかのような存在感」と評されるほど落ち着いた雰囲気です。半個室もあるため、商談や記念日の利用にも向いています。地下に降りる小さな扉をくぐった瞬間から、赤坂の喧騒とは切り離された別の空間が広がります。これは行ってみないと分からない体験です。


サイゼリヤ好きがマルケ料理にハマる理由──共通する「素材の力を信じる」という哲学

一見すると、チェーンのファミリーレストランであるサイゼリヤと、ミシュラン掲載の高級イタリアン「aniko」は全く別の存在に見えます。しかし両者には、意外なほど深い共通点があります。それは「素材の力を最大限に引き出すイタリア料理の哲学」です。


サイゼリヤは創業以来、「美味しさの80〜90%は素材で決まる」という考えのもと、イタリアから食材を直接輸入し続けてきました。契約ワイナリーと協働してマルケ州のヴェルディッキオを使ったワインを造り、1,100円というボトル価格で提供しているのはその哲学の産物です。ワイナリーとの直接取引だからこそ実現できる価格帯です。


「aniko」のシェフ・井関さんも「マルケのよさは、海と山の幸に等しく恵まれていること」と語ります。豆の煮込みも、鴨のラグーも、魚介のスープも、すべて素材そのものの旨みを引き出すことに徹した料理です。派手なソースで覆うのではなく、素材が持つ本来の風味を尊重するスタイルはサイゼリヤと同じ方向を向いています。


  • 🌿 サイゼリヤのヴェルディッキオ種白ワイン「ベルデッキオ」は、マルケ州原産のブドウを契約農家が育てたもの。青リンゴ・柑橘の香り、爽やかな酸とミネラル感が特徴で、魚介料理との相性は抜群です。
  • 🍷 「aniko」のワインリストの8割はマルケ産。サイゼリヤで慣れたヴェルディッキオの世界の奥深さを、本格的なペアリングで体験できます。
  • 🫘 豆の煮込みはサイゼリヤにも「柔らか青豆の温サラダ」という人気メニューがありますが、マルケでは豆の煮込みは家庭料理の核心です。「aniko」のチャバッロ(いろいろお豆)と比べると、同じ素材でも奥行きの違いが感じられます。


サイゼリヤで「これ美味しい」と感じた感覚は、マルケ料理の本質に触れてきた感覚と言っても大げさではありません。マルケ料理との親和性が高いのが条件です。「aniko」を体験することで、サイゼリヤのワインや料理の背景にある文化が一段と深く理解できるようになります。いいことですね。


サイゼリヤのマルケ産ワイン「ベルデッキオ」については、ソムリエによる詳細な解説と料理のペアリング例が以下のnoteにまとめられています。


サイゼリヤのワインと料理のペアリング2|田邉公一 Wine director(マルケ産ヴェルディッキオの特徴とペアリングを詳解)


マルケ料理を赤坂で体験した後にできること──サイゼリヤ×マルケ州の世界を広げる楽しみ方

「aniko」でマルケ料理を体験した後、その世界をさらに広げる方法がいくつかあります。「知識が増えると、また違う楽しみ方ができる」という好循環を生み出せるのがマルケ料理の面白さです。


まず、サイゼリヤに戻ってみてください。今度はただ「ベルデッキオ」を飲むのではなく、「これはマルケ州のあの丘陵地帯で育てられたヴェルディッキオ種だ」というコンテキストを持った上で飲んでみると、味わいが変わって感じられるはずです。レモンや海を想わせる潮の香り、ジューシーな果実味と塩味は、アドリア海沿岸の気候風土が育てたものだと実感できます。


次に、マルケ州の白ワインをワインショップで探してみるのもおすすめです。ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ(Verdicchio dei Castelli di Jesi)という呼称のワインは、イタリアワインを扱うショップで比較的見つけやすく、価格帯も1,500〜3,000円程度から揃っています。魚の形をしたユニークなボトルに入ったものもあり、手土産にも喜ばれます。


また、マルケ料理のもう一軒の提供店として、静岡市の「ヴィンチスグラッシ(Vincisgrassi)」というお店も存在します。名古屋・大阪からもアクセスできる距離感で、東海・関西圏に住んでいる方はこちらも選択肢になります。日本国内でマルケ料理が食べられる2店舗のうちの1軒として、「aniko」と並ぶ存在です。


  • 🍷 サイゼリヤで「ベルデッキオ」を注文する:マルケ州のヴェルディッキオを使った白ワイン。小エビのサラダやムール貝のガーリック焼きと合わせると相性抜群です。1,100円(ボトル)で試せます。
  • 🛒 ワインショップでヴェルディッキオを探す:「ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ」というキーワードで検索すると見つけやすいです。
  • 📚 マルケ州についてもっと知りたいなら:2025年刊行の「イタリアの田舎町 マルケの旅」(書籍)が、食・ワイン・観光をまとめた入門書として好評です。


「aniko」は予約困難な店ではありますが、一度体験すると「なぜもっと早く来なかったのか」と感じる人が多い店です。サイゼリヤから始まったイタリア料理への親しみを、本場のマルケ料理という形で昇華させる機会として、ぜひ訪れてみてください。マルケ料理は、知るほど奥深い世界です。


参考:マルケ州のワインの特徴と産地情報が詳しくまとめられたページ(ヴェルディッキオの品種特性や代表的なDOCワインについて解説)




ムスケン (セルヴァグロッサ) / Muschen (Azienda Agricola Selvagrossa) / イタリア/マルケIGT/赤ワイン/ミディアムボディ / 750ml